中学生の頃,通っていた学校の体育館で車椅子バスケットの試合を見たことが作業療法士を知るきっかけとなりました.それまで病気や障害といったものに関心はなかったのですが,両下肢,手指に麻痺がある(頸髄損傷)人が,自助具を使って上手に昼食を食べている場面を見て,「あれはなんだろう?」と小さな興味を持ったのです.その方に声をかけ,いろいろと教えてもらうことができました.
「身体が動かなくなって身の回りのこともできなくなったけど,作業療法士と食事や着替え,自動車運転の練習をして,今は大好きなバスケットボールができるようになったんだ」と.障害のある方の生活に関わり,その後の可能性を広げることができる作業療法士って魅力的だなと,この職業を選ぶことになりました.
現在は高次脳機能障害者の就労・生活への支援をしています.作業療法士が働ける職域は幅広く,楽しいな,と思いながら仕事を続けています.
(作業療法士・20年目)
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