【在学生】第32回 自分にとっての作業療法を

自分にとっての作業療法を

【在学生】第32回 自分にとっての作業療法を はじめに、私が作業療法士を目指すきっかけとして、私の父が医療職に就いていたので、小さな頃から漠然と医療に携わる職に就きたいと思っていました。その中でも興味を持ったのがリハビリテーションという「頑張っている人を支える」仕事でした。高校生になり、自分の将来を考えた時にリハビリテーションといってもどのような仕事なのかと思い調べてみると、様々な支援・リハビリテーションの種類があることを知りました。その中で見つけたのが作業療法士という職業です。

 なぜ、複数あるリハビリ職の中でも作業療法士を目指したのか、その1番の理由は「その人の生活」を大切にし、より生活に密着した支援ができると思ったからです。私が大学で作業療法を学んでいてとても心に残っている言葉があります。それは「作業療法士とはその人が朝起きてから夜寝て、また起きるまでの24時間の生活を見る職業である」という言葉です。リハビリテーションを行う時間は1日に多くて1時間、少なければ20分しかありません。その中で作業療法士としてその人の24時間を考え、日々の充実感を感じることができるよう、専門職として力を発揮できる作業療法士になりたいと思い、現在大学4年生という学生最後の時間を過ごしています。

 大学に入学し、勉強を進めるにつれ思っていたことがあります。それは「作業療法士とは結局どんな仕事なのだろう」と言うことです。勉強をすればするほど幅広いと共に奥深く、何も知らない所からのスタートで「生活に密着した医療職」とだけ思って具体的な仕事の内容を想像できていなかったために、自分のイメージと勉強内容とのギャップが大きくありました。今では「作業療法士とはその人の生活をより良くして日々の充実感を感じていただくための支援を行う職業で、そのための様々な手段をいま自分は学校で勉強しています」と自分にとっての作業療法を言葉にして発信できるようになりましたが、未だにこれでいいのかと悩む日々です。しかし、それでもいいのではないかと最近では焦りのようなものも受け入れられるようになってきました。悩みに悩んでその先に曖昧でも感じた自分にとっての作業療法を信じてこれからも実習や国試勉強に励んでいきたいと思います。もし、作業療法士という職業に少しでも興味があり、悩んでいる方がいらっしゃれば、自分の気持ちを信じ、思い切って飛び込んでみることをお勧めしたいと思います。大学生活の中で作業療法士とはなにか、自分なりの答えが見つかるかもしれません。

 作業療法について勉強し始め、自身でOTを目指してよかったと思う場面があります。作業療法の対象は障害を持った方だけではなく、健康な一般の方々にも作業療法を提供できます。このことから、普段自分が生活をともにしている友人や家族がもし困っているときには、作業療法士的な視点からその手助けや、役立てる部分があるかもしれないということがあり、そのようなときに、作業療法士を目指して勉強していてよかったと思います。これからも「病気だから、障害があるから」といった概念にとらわれず、その人にとって何が生活のしづらさに繋がっているのかを考えていきたいと思います。

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