【在学生】第30回 益々感じる作業療法の魅力

益々感じる作業療法の魅力

【在学生】第30回 益々感じる作業療法の魅力 はじめに,私が作業療法士という職業を知ったのは高校生の時でした.将来の進路を考えているときに,医療専門職の作業療法士という職業について,気になり調べたのがきっかけでした.高校時代までは,将来について深くは考えていませんでしたが,幼いころから人と話すことが好きだったので,将来は人と触れあうことができ,人と関わることが出来る仕事がしたいと考えていました.
 まさに作業療法士は,人と関わることができ,人の幸せや生活の質を向上させるために支援できるという魅力があり,私はこの道を選びました.

 現在,私は作業療法学科を専攻している大学3年生です.3年生になった今でも,常日頃作業療法士は非常に興味深い職業だと思っています.「どのようにしたらその患者さんが本当の幸せになれるか?」ということが一番重要なことです.

 幸せとはそもそも人によって違います.その幸せは,今まで患者さんが生きてきたライフスタイルや環境があってこその幸せなので,どのようなことが出来たら,その患者さんが本当に幸せなのかを考えることが,作業療法士として大切なことではないかと思います.

 大学入学して,2年数か月経ち,作業療法や身体の基礎的なことについても学んできました.大学入学後に感じたギャップとしては,やはり文系大学と比べてしまうと忙しく感じる時もあります.
 しかし,自分にとって興味のあることだったので学ぶことは苦になりませんでした.私は,元々勉強することが得意ではありませんでしたが,好きなことを学ぶのは面白いと感じるので,今があるのだと思います.
 また,高校時代と違い,勉強する内容が皆0からのスタートなのでその人の頑張り次第でどうにでもなれます.実際に,作業療法士になるのに悩んでいる方は,なりたいと思う気持ちがあれば,授業も興味深く,面白いと感じるのではないでしょうか.

 大学では,実習や国家試験の勉強がつきものです.実習については,1年生で基礎実習,2年生で検査実習,3年生で評価実習,4年生で総合実習を2回と計5回の実習に行くことになっています.
 現在は基礎実習と検査実習を経験しました.基礎実習は作業療法士がどのような職場でどのようなことをしているのかを学びました.検査実習では,座学で学んできた知識を初めて実践する実習です.評価実習と総合実習は期間も長くなり,実際の病院で今まで学んだことを実践します.
 国家試験については,3年生の現在では,月末に小テストを行い対策しています.国家試験も不安になりますが,共に頑張っている仲間と教え合いながら勉強しています.実習体系や国家試験対策などは,各養成校によって異なるので,学校を選ぶ際には自分に合ったものなのかを確認すると良いです.

 最後に,作業療法士を目指して良かったと思うことは,人と関わることができ,その患者さんの幸せを考えられるのが魅力的で,やりがいのあることです.
 また,作業療法士は対象にする患者さんが小児からお年寄りまで幅広く,さらに身体のことや精神的な部分まで関われるので,最終的には自分がどの領域に行きたいのか幅広く考えることが出来るのが良い点だと思いました.
 現在,作業療法士になるのか悩んでいる方へ,自分が作業療法士になりたいと思ったのならば,一緒に作業療法士を目指しませんか?授業が大変そうなど不安なことはたくさんあると思いますが,皆0からのスタートなのであなたの頑張り次第でどうにでもなります.私も残り少ない学生生活を送り,素敵な作業療法士になれるよう頑張りたいと思います.

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