【若手】No.29 日々成長!

日々成長!  私は身体障害領域の大学病院で働く新人作業療法士です。急性期から在宅までと幅広い範囲のリハビリを行っています。悩んでばかりの毎日ですが、充実した生活を送っています。

 私が作業療法について知ったのは大学受験勉強を始めた後でした。それまでは高校生活の中で人の気持ちを少しでも分かることができるようになりたい、自分が誰かの生活に役に立ちたいと思っていたこと、自分が高校3年生の時に怪我をしたということもあり、理学療法士を目指していました。
 しかし、ある大学のオープンキャンパスに参加した時に作業療法というものに初めて出会い、障害を持ち日常生活の中で不便さが生じている方であっても、普段何気なく使っている道具を工夫することにより、健常者に近い生活を送ることができたり、普段遊びや趣味で行っていることであっても視点を変えることで機能訓練にもなるということに感動し、こういう仕事をしたいと強く思い、作業療法士を目指すことを決めました。

 仕事について興味を持っただけで進路選択をした私は作業療法士になるために国家試験を受ける必要があることを知ったのは大学に入学してからでした。勉強があまり好きではない私には難しいと思っていましたが、自分が触れたことのない視点で物事を捉え、考えていくことはとても新鮮で楽しいことが多かったです。
 2年生から臨床実習も始まり、実際の現場で自分が作業療法士としてだけでなく、社会人・医療人としてどうあるべきか考えさせられることが多くあり、不安に思うことも多々ありました。
 しかし、同じ作業療法士を目指している仲間と語り合ったり、息抜きしたりしながら目標に向かって学生生活を送ることが出来たと思います。また、実習の中で未熟な私を受け入れてくださった患者さんや忙しい中合間を縫って熱心に指導して下さった先生方のおかげで作業療法士として、社会人・医療人として一回り大きくなることができました。

 臨床実習後は一息つく間もなく国家試験の勉強に追われ、大学受験以降こんなに勉強することなんてないと思っていた私にとってはとても苦痛でしたが、臨床実習の中で作業療法士になりたいというモチベーションが高まったことにより、勉強も頑張ることが出来たと思います。

 晴れて今年の4月から作業療法士として勤務していますが、自分が思っていた通りわからないことだらけで毎日頭を抱えることばかりです。しかし患者さんの笑顔に触れることや悩み進めていくことの楽しさを感じながら毎日頑張っています。
 多分、これから先も悩み続けて、勉強し続けることになり大変なことも多くあると思いますが、更に楽しみを見つけて作業療法士としても人間としても日々成長していきたいと思います。これから作業療法士を目指す人、現在目指している人も一緒に頑張っていきましょう!

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