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【在校生】第10回 悩みの渦と友の渦

悩みの渦と友の渦 僕が作業療法士について知ったのはとても遅く、一年間の浪人生活をしてセンター試験を受け終わった後でした。
 僕は元々、作業療法士とは異なった医療職になろうと思っていたため他の職業について目を向けようとも思いませんでした。しかし、センター試験は失敗に終わり、二浪はしたくないと、この時初めて自分の将来について真面目に考えました。

 その結果、やはり医療職を諦める事は出来なかったのです。そして、どのような医療職があるか調べてみると自分が思っていた以上に沢山あることに気付きました。その沢山ある医療職の中から「作業療法士」という道に足を踏み入れた僕ですが、一体なぜこの道に進もうと思ったのでしょうか・・・。

 入学してすぐに始まった解剖学や生理学。毎日毎日、先生の講義を受けて、自分の知らない自然や人間の未知の世界に魅力を感じる反面、勉強してもしてもキリがなく、あまりの大変さに何度も投げ出しそうになりました。
 二年になると作業療法の専門科目が始まり、「作業療法とは何だろう」と悩んだり、山のようなレポート課題に追われて自分を見失いそうになった事もありました。

 学校の授業や生活は、はっきり言って大変です。しかし、こんなにも大変であってもここまで乗り越えられたのは、「作業療法士になりたい」という目標を持った人だけが集まる医療職の養成校だけが作り出せる素晴らしい仲間のおかげであると思います。
 共に辛さを共有し合い、頑張り、喜びを共有するというものは自分のモチベーションを高める大事な原動力となるものです。

 2年生というと専門科目を少しかじったくらいのレベルですから、作業療法の本質というものなどについて偉そうに語ることは出来ませんし、適当に語ってしまうと先生方や先輩方に怒られてしまうかもしれません。
 ただ、ひとつ自信を持って言えることは、作業療法という分野は数多くある医療職の中でも特に患者の人間性そのものに密着したとても暖かいものであるという事です。
 患者のみを診るのではなくその患者を取り巻く家族や環境、社会など、こんなにも全体に目を向けながらも患者の治療にあたっていく医療職は作業療法というもの以外にはないのかもしれません。

 いまだに自分はなぜ、そしてどのような作業療法士になりたいのか最終的に結論は出ていません。これはこの先卒業して作業療法士として働く時になっても考えるであろうし、考える必要があると思う。
 それは、物事を広く考えていかなければならないという職業だからこそ必要なのだと思います。

 僕はまだ2年生です。先ほど書いたとおり、やっと作業療法とものの本質についてわかり始めたくらいです。まだ、本格的な病院実習を経験したことなくただ、作業療法とは何だろうと常に考えながら、忙しい毎日を送っています。
 これからも更に忙しくも充実した毎日を過ごすだろうが、自分を見失わず、ここで出会えた素晴らしい仲間達と共に夢に向かって頑張って行きたいと思います。

(2006年2月現在,神奈川県内の養成施設に在籍,2年生)

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