【若手】No.14 OTってなんだろう~の旅

OTってなんだろう~の旅 私は最初は理学療法に興味をもち、その後調べて行くうちに作業療法を知りました。受験の時は理学療法学科を受けつつも、一つだけ作業療法学科を受けたのです。
 それが作業療法士になったきっかけです(笑)作業療法を全く知らないまま受けたわけではないですが、神様が「作業療法の道に進みなさい。あなたにはこっちの方が向いてるわ。」と言っているに違いない!と、都合のいい解釈をして、4年間勉強してきました。
 今となっては作業療法の道に進めてよかったと心から思っています。

 学生生活では30人程度で4年間濃厚な時間を過ごしました。辛い時期も楽しい時期も一緒に乗り越えた仲間たちは自分にとって宝物です!私は学生時代に熱心に勉強していなかったため、今とても苦労しています。今授業を受けたらすごく充実した時間になるだろうと昔の自分に後悔しています。(汗)学生のみなさんは後悔しないようがんばってください。
 実習では評価やレポートといったこともありますが、自分自身と向き合う時間にもなります。自分をじっくり見つめるのはなかなか体験できないことなのではないかと思います。
 国家試験では自分への甘えとの戦いでした。私は短期集中型でしたので、ギリギリになってからがつがつと勉強していました。それまでは周りに心配されるほど、のんびりとしていました。試験当日は緊張しすぎてか、机の上にあった受験票を教科書類の間にはさんでしまい行方不明に。周りのみんなで教科書の間をばらばらと探す事態になりました。無事に試験を受けられてよかったです。(ホっ・・・)

 現在私はOT2年目に突入しました。
 働き始めてからはOTってなんだろう。私は何をすればいいんだろう。と考えることが臨床の場面で何度もありました。最初は自分が今できることをまずやってみようとがむしゃらに取り組んだ時もあったと思います。
 しかし、自分が悩んで壁にぶちあたっても、先輩に相談するまたは患者様と一緒に考えて解決して前に進めたこともあります。自分一人で頑張って突っ走るのではなく、私が何かするその先には必ず患者様がいるということを忘れてはならないなと思った1年間でした。

 最近は今まで以上に考える、まず自分が行動する、他職種に働きかけるということが少しずつ実践できてきているかなと思います。でもやはりOTは幅が広いだけに、とらえにくい。専門性があるようで、ないような・・・?とモヤモヤした気持ちはあります。でもそのモヤモヤは働いているうちに自分で作り上げていけばいいのかなとも感じています。自分なりのOTを見つけられるようにコツコツと経験を積んでいきたいと思います。
 今、毎日働きながら自然と笑顔がでます。患者樣からも元気をもらったりしてそういった仕事はなかなかないと思います。もちろん学ぶことはたくさんあり、悩みもがくこともありますがこれから勉強を始める方も、勉強している最中の方も、少しずつOTってなに?を一緒に見つけていきましょう。

(2007年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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