【在校生】第12回 忙しい毎日・・・しかし充実!

忙しい毎日・・・しかし充実! 私が作業療法の道に進みたいと思ったのは、高校2年生のときです。その頃、私は、姉が介護の仕事に就いていた影響を受け、はじめは介護職に就こうと考えていました。
 しかし、親のさりげなく言った一言「リハビリはどうなの?」という言葉からリハビリテーションに興味を持ち始めました。

 リハビリテーションについて調べていくと作業療法、理学療法、言語聴覚があることを知りました。その中でも興味を惹かれたのが作業療法でした。
 作業療法の中でも、いくつかの分野に分かれており、一つのことだけでなくいろいろなことが学べる。そんな思いから作業療法に対する思い大きくなっていき、去年、作業療法士養成校に入学しました。

 現在1年の終わりに差し掛かっています。学校に入学したばかりのときは、授業についていけるのか不安でしたし、学校にいるのは同じ歳の人たちだけではなく、大学生、社会人を経験している人たちもたくさんいるため、その方たちとうまく接することができるのか、など不安ばかりでした。
 しかし、学校生活を送っていく中で徐々にその不安は消えていきました。いまは学校に来ることが楽しみなぐらいです。

 高校生活と養成校の生活を比較してみると大分違う点があるように思えます。まず、高校生活では部活動やアルバイトや友人と過ごす時間というのが大きな割合を占めていたような気がします。
 しかし、養成校では勉強が大きな割合を占めていて時間のあるときにアルバイト、サークル活動をするというような感じになっている気がします。しかしこの忙しい日々の中に充実感というものを物凄く感じています。

 授業の面で、高校では授業中など私語が多く度々怒られるということがありました。しかし養成校では授業が始まると途端に私語はやみ、みんな授業に集中します。私語があるときでもあまり先生は怒ったりしません。
 それは、周りがうるさいことで自分はどのように感じるのか?自分が思っていることはおそらく他の人も感じているはずです。その人の気持ちを察する練習をするためにわざと怒らないのです。

 学校の先生方は学校の先生でありながら、作業療法士としての先輩でもあります。いろいろな分野の先輩方から、たくさんのものを吸収していきたいと思います。

(2006年2月現在,神奈川県内の養成施設に在籍,1年生)

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