«

»

Print this 投稿

【在学生】第23回 作業療法の世界に進む

作業療法の世界に進む 私は、作業療法がどのような職業かが分らないまま、リハビリテーションに興味があるという理由から現在通学している大学に入学し2年が経過しようとしています。リハビリテーションに興味を持った理由を今考えると、幼い頃からバスケットボールをやっていたことから、怪我を何度か経験するなかでリハビリテーションに接する機会があったためではないかと思います。ただ、リハビリテーションと言うと、理学療法のみが世には知られていて、作業療法はまだまだ認知されていない部分が多くあるように思います。と思うのも、私自身も作業療法というものを十分理解できていないまま入学したことや、私と同じような境遇を経たクラスメイトも複数いたことから、そのように思います。

 大学に入学し、作業療法を学び始めると、作業療法は乳幼児から高齢者といった幅広い年齢層の方を対象とし、病院や施設、学校など幅広い領域で活躍できることが分かりました。実際の授業では、革細工やマクラメ、籐細工など、作品を作ったりしました。1年生の前期の時点では、友達とただ楽しんでいて作品を作っていましたが、2年生の後期が終わる最近では作品作りの動作1つ1つが身体のどこをどのように使って行っているかなど考えられるようになりました。その他にエクササイズを通して人の関節の動きや歩行の分析、日常生活での身体の使い方などを学んできました。授業では友達とグループやペアを組むことが多く、人と良好な対人関係を築くことも自然にでき、実習では病院や施設などを訪問し、障害を持った方々と関わることも、人間的な成長につながっていると思います。

 人はこの世に生まれた時から平等に、また幸福に生きる権利を与えられます。しかし、みんながみんが幸福であるかと問われたら、必ずしもそうとは言えません。それは、世の中には生まれつきの障害のある人や、何らかの原因で障害を受けてしまう人もいるからです。しかし、そのような人は一定の確率で発生し、現在の医学においては誰にもどうすることもできないことです。では、どうしたらよろしいでしょうか。私は、障害を障害と思わせないような支援が提供されることで、私生活での困難さや、生きづらさなどを取り除いてあげられれば良いのでないでしょうか。

 作業療法を学ぶ中で、同じような障害を抱えた人においても個人個人の置かれている状況は異なっていることが分かりました。つまり、障害がどのようなものかを学ぶだけではなく、その人自身についても深く理解しなければならないといった視点が求められます。障害やできないことだけに目を向けるのではなく、対象者の立場に近づくことによって、その人が何に困っているのか、何を必要としているのかが見えてきます。対象者自身をしっかり理解してあげることができれば、その人の精神面でなどの負担も軽減してあげられるのではないかと考えます。そして、ともにリハビリテーションを行うことによって、何かができる喜びを共有できることも作業療法の魅力のように思います。このようになるまで、作業療法士に求められる技能は非常に高いものではありますが、とてもやりがいのある職業だと思います。

 少し長くなりましたが、作業療法に少しでも興味を持って頂けましたでしょうか。作業療法は人と接することを好む人にはぜひおすすめします。文章のみで伝えるにはどうにも難しい部分もありますので、興味のある方はぜひ、病院や施設の作業療法場面や、大学や専門学校のオープンキャンパスなどを見学し作業療法士を目指してみたらいかがでしょうか。

同じカテゴリーの記事:在校生からメッセージ

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wpm/essay/post/138