錠内広之OTR(日本鋼管病院)
やりがいのある仕事、面白い仕事、可能性のある仕事、責任のある仕事・・・。
「作業療法とは、人間のあらゆる活動を利用して、患者さんや利用者さんに様々な支援を提供していくもの」と、抽象的ではあるが自分の中で定義づけをしている。
”人間のあらゆる活動を利用して”とは、つまり理論の裏づけは必要だが、結果的に対象者の支援につながれば何をしてもいい、そう思っている。専門職としてかなり危険な意見と思われるかも知れないが本当にそう思っている。
もっと哲学的?に表現するなら、何をしてもいいということを専門的に表現する専門家ということであろうか。
私は身体障害分野の総合病院で働いている。何かと理学療法と比較されながら(ネガティブ゙な事だけではなく)仕事をしている。
そんな中で私は、院内での作業療法の広報に力をいれる様になった。「作業療法ではこんな事ができる」「私に相談してくれれば何でも力になりますよ」と。
こんな地道な努力が、今は実を結んでいると思っている。具体的な事はここでは述べないが、いい意味で兄弟である理学療法と切磋琢磨しながら、私自身の作業療法像を模索している。
作業療法とは、何をしてもいいということに理論をつけていく仕事である。
活動を考えるという事は大変責任のある仕事である。いろんな仕事が依頼される事が面白い。表現の仕方がいっぱいあって、その可能性も無限に広がっている。
今、作業療法士として活動していて本当に楽しい。