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HP紹介「ディペックス・ジャパン健康と病いの語り」

今日はサイトの紹介をします。

「ディペックス・ジャパン 健康と病いの語り」というウェブサイトです。
患者主体の医療の実現を目指しているNPO法人が開設・運営しているサイトです。
元々はがんのサバイバーの方の語りから始まったようですが
こちらのサイトに
「認知症の語り」というコンテンツがあります。

ご本人やご家族が
診断された時の気持ちや暮らしの中で遭遇する困難についてなど
それぞれのテーマについて語られたことを数分でまとめられたコンテンツを見ることができます。

書籍版として
日本看護協会出版会から「認知症の語りー本人と家族による200のエピソード」も出版されています。

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初投稿です。

初めまして、yumo13と申します!!
4月から認知症対策委員、会計係として活動させて頂いております。

私は急性期の領域で働いていますが、認知症のある方の対応で
「はっ」と気づくことがあります。
急性期では、病態や治療の状況によりベッド上安静を強いられる
ことがあります。
そんな状況で認知症のある方が「トイレに行きたい」と大声を
出している場面に出くわすことがあります。
セラピストや看護師はトイレに行けないこと等を説明したり
差し込み便器などを使用し対応しますが、
数分後には同じ発言を繰り返され、上手く対応できなく困ることがあります。

そんな状況で治療が進み、いざ離床が開始され、移動能力が向上し、
トイレに行ける状態になったら、トイレの訴えが聞かれなくなっている
ことがあります。
「家に帰りたい」という希望が多い中、在宅復帰に関して排泄は大きな問題です。
以前は、訴えが聞かれていたのに、何かのきっかけで訴えがなくなっている…

病棟では大声がなくなり、最近は落ち着いていると見られている中で、
能力が発揮できなくなっている。
自分たちの関わりの「どんな対応」がそうさせてしまったのか、今の私では
全てを説明することができません…

今回、認知症対策委員という役目を頂き、活動を始めていますが
今後、活動を通して私と同じような疑問や悩みを共有、また少しでも
目の前にいる方の困難さを少なくできる、能力を発揮できる援助の仕方を
紹介できたら良いなと思っています。

みなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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本の紹介:「私は誰になっていくの」「私は私になっていく」

「私は誰になっていくの?」
「私は私になっていく」
クリスティーン・ブライデン著 クリエイツかもがわ

「クリエイツかもがわ」http://www.creates-k.co.jp/
書籍検索でタイトルを入力すると詳しい目次や内容をみることができます。

46歳で認知症と診断された著者がさまざまな葛藤を体験しながらも、
「毎日の生活が闘い」「努力して疲れ果てる」ということが
どれほど過酷なことなのかを具体的に述べています。

また、そのような現実的な困難にとどまらず、
日々不安に苛まれる自己の内面にも真摯に
向き合い続けていく過程が率直に綴られています。

今では日本でも当事者の方が
いろいろな場面で発言されるようになりました。
その先陣をきったのが著者です。

「私は私になっていく」という著者の言葉は圧巻です。
世界各国の当事者の方が本書をバイブルのように
繰り返し読んでいると言われている本です。

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