『OBP2.0とCAODの実践について~作業に根ざした実践理論と作業機能障害の種類と評価~』を開催しました!

令和2年初の学術部主催スキルアップ研修会は,吉備国際大学保健医療福祉学部
で講師をされております,寺岡睦先生をお招きしてご講義頂きました.

まず初めに,『OBP2.0の概要』について講義して頂きました.
OBP2.0の特徴や機能についてわかりやすく講義して頂いただけでなく,グループワークを通してOBP2.0の思考方法に慣れることが出来ました.

次に,『OBP2.0の作業療法』について講義して頂きました.
OBP2.0で実際に使用する評価である『CAOD:作業機能障害の種類と評価』・『STOD:作業機能障害の種類に関するスクリーニング』・『APO:ポジティブ作業評価』・『OCA:作業的挑戦尺度』について学ぶことが出来ました.

最後に,『OBP2.0の多職種連携』・『OBP2.0の臨床活用』について講義して頂きました.
『信念対立』とは何か,自分自身と他者の間だけではなく自分自身の中で生じることなどの構造や,評価方法・技法について具体例を用いて講義して頂きました.『状況』と『目的』に応じて『方法』を考えることについても学ぶことが出来ました.

本研修会ではグループワークを多く取り入れて頂き,実際に同じ悩みを抱えている方々との意見交換を行うことが出来るような内容であり,若手からベテランの方まで大変参考になる内容でした.

~グループワークの様子~

【参加者内訳】

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート結果】

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート一部抜粋】
・OBPの実践を使っていきたいです。長野から来て良かったです。
・今回、作業療法業界で有名な先生の講義を聞くことができてとても良かったです。

アンケート結果からも,参加された皆様が大満足の内容でした.

講師の寺岡先生はもちろんのこと,参加者の皆様におかれましてもありがとうございました!

今年度最後の研修会が2月2日に開催されます.参加される皆様,心よりお待ちしております.

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第5回 明日から使える環境調整スキル研修が終了しました!!

皆さまこんにちわ!

今年度最後の明日から使える環境調整スキル研修が終了いたしましたのでご報告します!

今回のテーマは「コミュニケーションと嚥下」

1コマ目:「肢体不自由者へのコミュニケーション及びICT活用の支援について」というタイトルで川崎北部リハビリテーションセンターの濱口先生よりご講義頂きました。

内容はICT支援のプロセスを実践例も交えた話であったり支援機器の導入に関連した制度や社会資源と言ったご講義でした。

また福祉用具業者であるS.R.Dの寺田さんからも一つずつ意思伝達装置の説明を行なって頂き、とても分かりやすい内容となっていました!

スタッフとしてこのタイトルの研修会には多く参加しておりますが、毎年新たな情報が追加されており、今回も非常に勉強になりました。

今回実技では大きく分けて3つの枠に分けて行いました。

①文字盤:参加者同士での透明文字盤体験をする。利用者個々の訴えを正確にキャッチするツールとしてお話しいただきました。

初めて経験する方は、中々読み取れず時間もかかってしまいましたが、いざ現場に立つ時に、今回の様な経験が役立つのだろうなと思いました。

②様々な支援機器:入力装置(スイッチ)やコミュニケーション機器の操作体験をする。接点式や視線入力のスイッチ。似た機器にも、利用者個々に合わせたシステムとなっており、個別性に変化させる事が出来る機器だなぁと感じました。

ICT機器:iPadiPhoneをアクセシビリティ機能を使用して操作する。

身近な用具の中にもこんなにも優れた機能が付いているんだなぁと毎回感心させられます。

2コマ目:「摂食嚥下に関して」というタイトルで足柄療護園の猪川先生にご講義頂きました。

内容は嚥下に関する解剖学的な話から、実際にペアを組んで介助を行うと言ったものでした。現場での他職種連携の話では、介護をされる職員さんが主体的に取り組めるように食事に関する相談用紙の作成を行っていると話しており、まさしく「明日から使える」内容であったと思います!

 

またとろみ水を自分でつくってみたり、姿勢の違いで起きる飲み込みやすさの変化なども実際に体験しました。食事という一場面を切り取っても、セラピストが見るべきポイントが多くあるなと、再度実感させられました。

嚥下に関しても毎年新たな情報がアップデートされており、非常に勉強になる時間となりました。

追伸:毎年思うのですが、猪川先生の講義はとてもわかりやすくて、耳に届きやすい…STさんにはそういった極意があるのでしょうか。今度ぜひお聞きしたいなと思います。

今年度最後も大盛り上がりで終わることができました!!今年もあと僅かとなり、寒くなって来ましたがまた来年もよろしくお願いいたします!

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令和元年!臨床実習指導者講習会開催【11/30 12/1】

こんにちは!教育部です!!!

寒い日が続いてますが皆様体調を崩されていないでしょうか!?
教育部アラカルト令和元年初投稿です!

今回、第1回目の『臨床実習指導者講習会』が国際医療福祉大学小田原保健医療学部で開催されました。

皆様の所にも通達はいっているとは思いますが今後、実習生を指導していくにあたっては受講しなければならない講習会となっております。

詳細は講習会ページにも載っていますが以下にも同文を貼っておきたいと思います。

「理学療法士作業療法士養成施設指定規則」の改定(2018年10月5日)に伴い、臨床実習指導者の要件が下記のように変更されました。

実習指導者は、理学療法・作業療法に関し、相当の経験を有する理学療法士・作業療法士とし、免許を受けた後、5年以上業務に従事した者であり、かつ次のいずれかの講習会を修了した者であること。

・厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会

・厚生労働省及び公益財団法人医療研修推進財団が実施する理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成施設教員等講習会

・一般社団法人日本作業療法士協会が実施する臨床実習指導者中級・上級研修

参照:【重要】厚生労働省よりお知らせ

なお、臨床実習指導者要件の適用開始は2020年4月に入学した学生からとなります。そのためこの学生が臨床実習に参加する際には上記の要件が必要となります。

今回の改定は、理学療法士・作業療法士の未来を左右する重要な変化です。この変化は臨床実習に関することだけではありませんが、本講習会は、臨床実習指導における教育の質の向上を図り、もって国民の医療・福祉の発展に寄与することが目標です。

この実現が、私たち自身を守ることにつながります。そのためにもぜひ受講いただき、多くの意見交換を行い、新しい臨床実習を実施した後輩育成をお願い致します。

と記載されています。
講習会は2日間開催されグループ別に分かれ『世話人』と呼ばれる講師の先生が各テーブルにつき様々な議題についてディスカッションを重ねていきます。

グループ内でも活発な意見交換がうまれたり世話人の先生方の『クスッと笑える話』なども沢山あり
終始和気藹々と講習会が進んでいきました。

各々の病院での実習に関するエピソードなども聞ける大変貴重な場となっております。

今後の臨床指導に関することだけではなく、同じ境遇にある作業療法士同士で意見交換も出来る良い場だなと感じました。

2日間と長丁場にはなりますが、講習会を受けておいて損することは絶対にないと思います!
是非、皆様も活発な参加をご検討ください。

第2回目の臨床実習指導者講習会の受付は終了してしまった為
本日より受付開始の第3回目の臨床実習指導者講習会に是非ご応募ください。

第3回は令和2年3月20日(金)~3月21日(土)
会場 横浜リハビリテーション専門学校
で開催されます。

たくさんの参加者お待ちしております!

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川崎介護いきいきフェアに参加してきました!

いい日、いい日、11/11は介護の日

今回私たち福祉用具体策事業班は11/14に開催された「高齢社会はみんなで支えるもの」という考えのもと開かれた、介護いきいきフェアに参加してきました。
本日はこちらで広報班と協力して地域の方々に「作業療法士」の名前や職域などを広報してきました!

 

同じ会場では、ユニバーサルデザインで作成されたファッションショーや福祉用具業者さんによる自助具展示、自らものづくりをされている事業者さんなどが各ブースで案内をしており、非常に活気が溢れていました。

 

そして来場者の年齢層も幅広く、介護福祉を学んでいる学生さんから地域の高齢者の方まで多くの方々がブースに足を運んでくれました。
県士会ブースも時間によっては机から飛び出してお話をする事もありました…笑

 

今日一日を通して、作業療法士の知名度が半数ほどであった事、一般の方々の医療福祉に関する関心の高さを感じることが出来ました!

また来場者の方からは困った時に相談できる窓口はあるのか。作業療法士ってどこにいるの。などと言った質問が聞かれました。

今回地域の方々と直接お話しできた事で沢山の課題が得られたと思います。
またブログなどを通して皆様へ地域の声をお届け出来たらと思います。

ちなみに

12/7(土)  5  明日から使える環境調整スキル〜コミュニケーションと嚥下〜

が開催される予定です。

まだまだOTSTともに募集をしておりますので、ご興味のある方はぜひご参加頂ければと思います。

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『臨床に生かす作業療法リーズニング』を開催しました!

学術部主催スキルアップ研修会は,11月2日(土)に「臨床に生かす作業療法リーズニング」を開催致しました.

 

今回の講師は,北里大学の高橋香代子先生,東京工科大学の澤田先生・友利先生・大野先生の4名をお招きしてご講義頂きました.

 

高橋先生からは,Clinical Reasoningの基本的な知識や症例を用いたClinical Reasonigの実際の考え方について講義して頂きました.OTがOTとして患者様に何が出来るか,患者様個々人に知識・技術を統合し,オートクチュールなリハビリテーションを提供する必要性について学ぶことが出来ました.

 

-講義の様子-

 

澤田先生からは,過去に経験された患者様からの学び等を例に出して頂き,面接の重要性について講義して頂きました.面接を行う中で患者様のスピリチュアリティに近づくためのポイントや,リーズニングシートの活用方法等について学ぶことが出来ました.

 

-講義の様子-

 

大野先生からは,リーズニングを進める上での協業の進め方やリーズニングの事例紹介について講義して頂きました.協業を進める上では常に確認・モニタリングが大切であること,ナラティブスロープの活用等リーズニングを行う上でのヒントを学ぶことが出来ました.

 

-講義の様子-

 

友利先生からは,事例報告を書きながらリーズニングを整理する方法について講義して頂きました.事例報告・事例研究の意味や,実際の症例を例に出して頂き実施する上での注意点,また論文執筆のヒント等を学ぶことが出来ました.

 


-講義の様子-

最後に,参加者を交えた4人の先生方によるシンポジウムを行いました.シンポジウムでは,4人の先生方がClinical Reasoningにを行う上で大切にしていることや過去の失敗談,急性期でのNarrative Reasoningのコツ等について学ぶことが出来ました.

 


-シンポジウムの様子-

 

【参加者内訳】


【アンケート結果】


【アンケート一部抜粋】
・臨床の中でOTの考え方の勉強が改めて出来て大変うれしいです.
・改めて日々の自分の実践を丁寧に振り返り発信してみたいと思いました.

アンケート結果からも,参加された皆様が大満足の内容でした.

講師の高橋先生・澤田先生・友利先生・大野先生はもちろんのこと,参加者の皆様におかれましてもありがとうございました!

 

☆学術部からのお知らせ‐今年度開催予定の研修会案内‐☆
・1月12日:OBP2.0とCAODの実践について(仮)
    詳細:決まり次第HPでご連絡いたします
    講師:寺岡睦先生

この他にも,統合失調症薬物療法ガイドライン・上肢の触り方・リハ機器について研修会を予定しています.

詳細が決まり次第HPへアップしますので,お見逃しなく!

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『評価・治療の質を上げる脳画像の捉え方』を開催しました!

学術部主催スキルアップ研修会は,10月20日(日)に「評価・治療の質を上げる脳画像の捉え方」を開催致しました.

 

今回の講師は,昭和大学藤が丘リハビリテーション病院に勤務されており,多数の研究や論文執筆をされている渡部喬之先生をお招きしご講義頂きました.

 

講義内容としては,【1.脳画像とCT・MRIの診方】【2.身体機能と脳画像所見】【3.高次脳機能と脳画像所見】【4.事例検討】に分けてご講義頂きました.

【1.脳画像とCT・MRIの診方】では,臨床に直結する基礎知識に加え,視床や被殻損傷など臨床で遭遇する頻度の高い脳画像を詳細かつ症例も交えつつ丁寧に示して頂きました.

【2.身体機能と脳画像所見】【3.高次脳機能と脳画像所見】では,基礎知識をふまえて実際の臨床症状との合致や解釈についてお示し頂きました.

【4.事例検討】では,渡部先生の豊富な臨床経験から実臨床場面を動画で示しながら治療介入とその変化まで詳細にご講義頂きました.放線冠梗塞事例の長期経過など圧巻の内容でした!

~講義の様子~

 

また,本講義では渡部先生のご厚意で,講義中でもメールで質問を受け付けており,中々受講者の前で質問しにくい方でも質問しやすい工夫がなされており活発な質疑応答がなされていました.受講者のアンケート結果からも大変ご好評を頂きましたので,次回開催時は皆様のご参加をお待ちしております.

 

【参加者内訳】

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート結果】

 

 

 

 

 

 

 

☆学術部からのお知らせ‐今年度開催予定の研修会案内‐☆

・11月2日:臨床に生かす作業療法リーズニング

詳細:https://kana-ot.jp/wp7/lecture/7590/

講師:高橋香代子先生、澤田辰徳先生、友利幸之助先生、大野勘太先生

・1月12日:OBP2.0とCAODの実践について(仮)

詳細:決まり次第HPでご連絡いたします

講師:寺岡睦先生

この他にも,統合失調症薬物療法ガイドライン・上肢の触り方・リハ機器について研修会を予定しています.

 

詳細が決まり次第HPへアップしますので,お見逃しなく!

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『発達領域に携わる作業療法士に必要な知識と技術~ライフステージに応じた発達支援と生活支援~』を開催しました!

学術部主催スキルアップ研修会は,9月29日(日)に「発達領域に携わる作業療法士に必要な知識と技術~ライフステージに応じた発達支援と生活支援~」を開催致しました.

 

今回の講師は,大阪発達総合療育センターに勤務されております,認定作業療法士・特別支援教育専門作業療法士の米持喬先生を招いて講義して頂きました.

 

講義内容としては,1.子どもを取り巻く社会的背景・2.子どもの発達とその援助・3.乳幼児期~幼児期(家族への子育て支援)・4.学童期(ADL獲得に向けて食事・更衣・視知覚)・5.青年期(二次障がい)・6.成人期・7.海外で活かせる日本の作業療法の技術と,盛りだくさんの内容でした!

 

一般的な知識だけではなく実際に米持先生が経験した症例動画を交えた講義をして頂き,参加して頂いた皆様からも好評を頂きました.

~講義の様子~

 

また,今回は初の試みでもある,子供を連れての聴講が可能な『サテライト教室』を行いました!

~サテライト教室の様子~

~質疑応答の様子~

 

至らない点もありましたが,アンケート結果からも好評を頂きました!

 

【アンケート一部抜粋】

・子供も同伴可能とのことで、預け先など気にすることなく参加することができ大変助かりました。

・サテライトを利用させて頂きましたが、子連れで参加することが出来ました。今後も機会があれば利用したいです。

 

今後も,神奈川県作業療法士会会員の皆様にとって参加しやすく実りある研修会を開催していきたいと思います.皆様の参加を心よりお待ちしております.

 

【参加者内訳】

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート結果】

 

 

 

 

 

 

 

 

☆学術部からのお知らせ‐今年度開催予定の研修会案内‐☆

・10月20日:評価・治療の質を上げる脳画像の捉え方

詳細:https://kana-ot.jp/wp7/lecture/7495/

・11月2日:臨床に生かす作業療法リーズニング

詳細:https://kana-ot.jp/wp7/lecture/7590/

 

この他にも,WRAP・CAODの実践・統合失調症薬物療法ガイドライン・上肢の触り方・リハ機器について研修会を予定しています.

 

詳細が決まり次第HPへアップしますので,お見逃しなく!

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第3回 明日から使える環境調整スキル(移動編)が開催されました!

914日(土)に「第3回 明日から使える環境調整スキル(移動編)」を開催しました。今回の講師として、横浜市総合リハビリテーションセンターの藤井  智先生と神奈川リハビリテーション病院の平田  学先生を迎えて行いました。
 

藤井先生には、「屋外アプローチ」をテーマに座学のみでなく、福祉用具を利用した実技を通して実際に体験することを行いました。また、屋外アプローチの課題に対する解決策や歩行能力と外出状況の関連性、実際の市街地にて起こりうる問題点など多くの知識を得ることができました。私自身も改めて気づかされる視点が多く、たくさん学ばせて頂きました。
 

平田先生には「車椅子の移動」というテーマをもとに車いすの役割車椅子の適合ポイント、車椅子の調整などについて座学や実技を交えてとても分かりやすく講義をして頂きました車椅子の移動の問題直面する機会が多くあると思いますが、今回の講義では、チェックすべきポイントや自走実現に向けた考え方を具体的に学ぶことができました。
 

今回の研修では、業者の方にご協力して頂き、数多くの移動補助具や車椅子を用意して頂けました。実際に見て、体験したことで、特徴や調整方法などについてより理解が深まったのではないかと思います。また、受講生からのアンケートでも「実際の現場を意識しやすかった」、「説明からの実践で、理解しやすかったなど多くのコメントを頂きました


 明日から使える環境調整スキルは神奈川県作業療法士会と神奈川県理学療法士協会の共催で行っており、年5回の開催をしております。次回、第4回は113日に「起居・移乗編」をテーマに開催予定です。詳しくはこちらをご覧下さい→ https://kana-ot.jp/wp7/lecture/7491

これからも数多くのご参加をお待ちしております。

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