Category: 開催報告(講習会・研修会)

学術部スキルアップ研修会『学校と作業療法―子どものQOLから学校教諭との連携まで―』が開催されました

2022年度最後の学術部スキルアップ研修会は、群馬パース大学リハビリテーション学部作業療法学科の吉岡和哉先生より、学校での作業療法について講義して頂きました。

発達領域における作業療法が、学校で関わる事の強みや難しさについて特徴をとらえながら説明して頂きました。また、吉岡先生のこれまで活躍されてきた現場での実際の介入例を提示して頂き、明日の臨床に繋がる内容となりました。中でも先生の研究テーマでもある子どもの自己肯定感を高める関わりとして、本人の様々な作業に対する自己理解を促し、できると感じる作業を明らかにする事が重要である事を学びました。

特に学校のような地域の中で作業療法の視点や関わりを伝えるには、子どもたちとの関わりだけでなく、学校教諭の役割を理解し密なコミュニケーションをとる事が重要である事に気が付く事ができました。今回の講義を通して、作業療法士の役割について改めて考える貴重な機会となりました。

【講義の様子】

 

講師の吉岡先生、そして参加者の皆様におかれましてもありがとうございました。

2023年度も様々なスキルアップ研修を開催していきたいと思います。皆様のご参加をお待ちしております!

(文責:学術部 上野)

 

 

 

 

 

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学術部スキルアップ研修会『研究のはじめの一歩~アイデアをかたちにするには~』が開催されました

2022年度7回目の学術部主催スキルアップ研修会は,北里大学病院にて勤務されております,理学療法士の南里佑太先生を招いて『研究のはじめの一歩~アイデアをかたちにするには~』を開催致しました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講義では,臨床研究を行う上で困難なポイントやその解決策について,ケーススタディ形式で教えていただきました.具体的な内容として,FINERなどのフレームワークを用いて自身のRQが良質なものか否かを判断すること,論文レビューを行い自身の研究・デザインを行うことの重要性を教えていただきました.

 

また,英語論文の具体的な検索方法や論文検索に関わる便利ツールの紹介,論文抄読の方法,普段の臨床業務から臨床研究を行うための解決策など明日から使える内容となっていました.

 

お忙しい中快く承諾してくださった南里先生,業務の合間を縫って参加してくださった皆様におかれましてもありがとうございました!

 今年度の講習会も残すところ僅かとなりましたが,皆様のご参加をお待ちしております.

文責:梶原真樹

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学術部スキルアップ研修会『高次脳機能障害の作業療法 ~OTが診る注意障害~』が開催されました!

2022年度3回目の学術部主催スキルアップ研修会は,高次脳機能障害の専門作業療法士でもあります,森下史子先生を招いて『高次脳機能障害の作業療法 ~OTが診る注意障害~』を開催致しました.

実演や実際の症例を提示していただきながら講義が展開し,注意障害の基本的知識・評価・リハビリテーションにおける介入まで理解が深まる内容でした.また,使用頻度の高い評価バッテリーに関しては実際の症例を提示してご説明してくださり,明日から使える講義となりました.

 

また,今回の講義を通して,私達作業療法士が普段関わる症状の中でも最も多いと言っても過言ではない注意障害に対して理解が深まったと思います.

お忙しい中快く承諾してくださった森下先生,業務の合間を縫って参加してくださった皆様におかれましてもありがとうございました!

今年度も残すところ半年となりましたが,スキルアップ研修班ではまだまだ研修会を企画しておりますので是非参加をお願いします.

文責:梶原真樹

【講義の様子】

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「臨床研究のはじめかた  ~忙しい業務の中でどのように臨床研究を行うか~」を開催しました!

 今回の学術部主催の研修は北里大学病院の南里 佑太先生をお招きし,zoomにて研修会を実施致しました!

南里先生は研究の基礎知識に加えて,具体的な進め方についてお話ししていただきました.文献検索の方法や評価用紙の工夫点など,研究のみならず普段の臨床でもすぐに生かしていけるようなヒントも沢山教えてくださいました.

また,忙しい臨床の中で何気なく行っている業務を充実させて「教育」「研究」にリンクしていくことが大切であると学ばせていただきました.

 研修会最後には,チャットや音声機能を利用した質疑応答の時間を設けていただきました.普段,講習会のような場で発言する事が苦手な方でも気軽に先生とコミュニケーションをとることができるという事もオンラインでの研修会の良いところなのではないかと感じでいます.
 今後もコロナ禍の中で大変な時期が続くかと思いますが,皆様のスキルアップに繋げられるような研修会を開催していきたいと思っておりますので,是非受講していただけたらと思います!今後とも宜しくお願い致します.
(文責:上原)

 

―講義の様子―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感染対策のため事務局に先生をお招きし、スタッフの人数も最小限に抑えて講習会を実施致しました!

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『作業療法士ができる身体障害者へのハンドリング』を開催しました!

今年度最後の学術部主催スキルアップ研修会は,横浜市立大学附属市民総合医療センターに勤務されており,活動分析研究会でもご活躍されております,坂本安令先生をお招きして臨床35年目のベテランのハンドリングをご教授頂きました.

本研修会では,実際の臨床で経験する状況を踏まえたハンドリングの活かし方を,受講生からの質問事項を中心に講義・実技を行って頂きました.

まず初めに,『ハンドリング』についてご講義頂きました.座学では,ハンドリングとは『対象児・者との大切なコミュニケーション手段であること』,『上肢機能の問題や潜在能力を発見するスキルであること』,また『上肢機能の目標を達成させるための準備・促通手技の一手段であること』を学ばせて頂きました.実技では,参加者同士で筋・骨・体節の触れ方や誘導方法を体験させて頂きました.

次に,『ハンドリングにおける配慮点』についてご講義頂きました.座学では,『ハンズオンからハンズオフしていく際の段階付け』,『身体の大きさの違いによるハンドリングの考え方』について,自身の身体の使い方などを含めて学ばせて頂きました.実技では,相手の体型に合わせた身体接触の方法について学ばせて頂きました.

次に,『評価や介入のポイント・姿勢の分析』についてご講義頂きました.座学では,『様々な介入方法がある中で,1つのアプローチにとらわれず様々な評価や介入方法を用いることが大切であること』を学ばせて頂きました.また,実技では,姿勢分析を行う上で,様々な軸を元に写真の様な図に書き込んで考えることが重要である点を学ばせて頂きました.


次に,『個別の治療手段』についてご講義頂きました.実技では,片麻痺患者の上肢屈曲過緊張の緩め方について,肩甲骨周囲筋を中心に動かし方を学ばせて頂きました.また,失調のよる体幹の低緊張に対するタオルを用いたアプローチ方法も学ばせて頂きました.

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に,『肩甲骨に関連するハンドリング』についてご講義頂きました.座学では,『Scapula Setting』について学ばせて頂き,グループワークにて肩甲骨を安定する身体的条件について参加者同士で意見交換することが出来ました.また,実技では,Scapula settingの方法について学ばせて頂きました.

【参加者内訳】

 

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート結果】

 

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート一部抜粋】
・治療に関わる内容で大変勉強になりました.
・体験・体幹することの多い研修で楽しかったです.

アンケート結果からも,参加された皆様が大満足の内容でした.

講師の坂本先生・助手の木村先生・平山先生はもちろんのこと,参加者の皆様におかれましてもありがとうございました!

☆学術部からのお知らせ☆
神奈川県作業療法士会学術部主催スキルアップ研修会では,来年度も魅力ある研修会を多数開催予定です!

詳細は未定ですが,決まり次第HPへ掲載致しますのでお見逃しなく!

来年度も会員の皆様の為に貢献出来るように精進してまいりますので,今後ともよろしくお願い致します.

(文責:梶原)

 

 

 

 

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『OBP2.0とCAODの実践について~作業に根ざした実践理論と作業機能障害の種類と評価~』を開催しました!

令和2年初の学術部主催スキルアップ研修会は,吉備国際大学保健医療福祉学部
で講師をされております,寺岡睦先生をお招きしてご講義頂きました.

まず初めに,『OBP2.0の概要』について講義して頂きました.
OBP2.0の特徴や機能についてわかりやすく講義して頂いただけでなく,グループワークを通してOBP2.0の思考方法に慣れることが出来ました.

次に,『OBP2.0の作業療法』について講義して頂きました.
OBP2.0で実際に使用する評価である『CAOD:作業機能障害の種類と評価』・『STOD:作業機能障害の種類に関するスクリーニング』・『APO:ポジティブ作業評価』・『OCA:作業的挑戦尺度』について学ぶことが出来ました.

最後に,『OBP2.0の多職種連携』・『OBP2.0の臨床活用』について講義して頂きました.
『信念対立』とは何か,自分自身と他者の間だけではなく自分自身の中で生じることなどの構造や,評価方法・技法について具体例を用いて講義して頂きました.『状況』と『目的』に応じて『方法』を考えることについても学ぶことが出来ました.

本研修会ではグループワークを多く取り入れて頂き,実際に同じ悩みを抱えている方々との意見交換を行うことが出来るような内容であり,若手からベテランの方まで大変参考になる内容でした.

~グループワークの様子~

【参加者内訳】

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート結果】

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート一部抜粋】
・OBPの実践を使っていきたいです。長野から来て良かったです。
・今回、作業療法業界で有名な先生の講義を聞くことができてとても良かったです。

アンケート結果からも,参加された皆様が大満足の内容でした.

講師の寺岡先生はもちろんのこと,参加者の皆様におかれましてもありがとうございました!

今年度最後の研修会が2月2日に開催されます.参加される皆様,心よりお待ちしております.

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『臨床に生かす作業療法リーズニング』を開催しました!

学術部主催スキルアップ研修会は,11月2日(土)に「臨床に生かす作業療法リーズニング」を開催致しました.

 

今回の講師は,北里大学の高橋香代子先生,東京工科大学の澤田先生・友利先生・大野先生の4名をお招きしてご講義頂きました.

 

高橋先生からは,Clinical Reasoningの基本的な知識や症例を用いたClinical Reasonigの実際の考え方について講義して頂きました.OTがOTとして患者様に何が出来るか,患者様個々人に知識・技術を統合し,オートクチュールなリハビリテーションを提供する必要性について学ぶことが出来ました.

 

-講義の様子-

 

澤田先生からは,過去に経験された患者様からの学び等を例に出して頂き,面接の重要性について講義して頂きました.面接を行う中で患者様のスピリチュアリティに近づくためのポイントや,リーズニングシートの活用方法等について学ぶことが出来ました.

 

-講義の様子-

 

大野先生からは,リーズニングを進める上での協業の進め方やリーズニングの事例紹介について講義して頂きました.協業を進める上では常に確認・モニタリングが大切であること,ナラティブスロープの活用等リーズニングを行う上でのヒントを学ぶことが出来ました.

 

-講義の様子-

 

友利先生からは,事例報告を書きながらリーズニングを整理する方法について講義して頂きました.事例報告・事例研究の意味や,実際の症例を例に出して頂き実施する上での注意点,また論文執筆のヒント等を学ぶことが出来ました.

 


-講義の様子-

最後に,参加者を交えた4人の先生方によるシンポジウムを行いました.シンポジウムでは,4人の先生方がClinical Reasoningにを行う上で大切にしていることや過去の失敗談,急性期でのNarrative Reasoningのコツ等について学ぶことが出来ました.

 


-シンポジウムの様子-

 

【参加者内訳】


【アンケート結果】


【アンケート一部抜粋】
・臨床の中でOTの考え方の勉強が改めて出来て大変うれしいです.
・改めて日々の自分の実践を丁寧に振り返り発信してみたいと思いました.

アンケート結果からも,参加された皆様が大満足の内容でした.

講師の高橋先生・澤田先生・友利先生・大野先生はもちろんのこと,参加者の皆様におかれましてもありがとうございました!

 

☆学術部からのお知らせ‐今年度開催予定の研修会案内‐☆
・1月12日:OBP2.0とCAODの実践について(仮)
    詳細:決まり次第HPでご連絡いたします
    講師:寺岡睦先生

この他にも,統合失調症薬物療法ガイドライン・上肢の触り方・リハ機器について研修会を予定しています.

詳細が決まり次第HPへアップしますので,お見逃しなく!

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『評価・治療の質を上げる脳画像の捉え方』を開催しました!

学術部主催スキルアップ研修会は,10月20日(日)に「評価・治療の質を上げる脳画像の捉え方」を開催致しました.

 

今回の講師は,昭和大学藤が丘リハビリテーション病院に勤務されており,多数の研究や論文執筆をされている渡部喬之先生をお招きしご講義頂きました.

 

講義内容としては,【1.脳画像とCT・MRIの診方】【2.身体機能と脳画像所見】【3.高次脳機能と脳画像所見】【4.事例検討】に分けてご講義頂きました.

【1.脳画像とCT・MRIの診方】では,臨床に直結する基礎知識に加え,視床や被殻損傷など臨床で遭遇する頻度の高い脳画像を詳細かつ症例も交えつつ丁寧に示して頂きました.

【2.身体機能と脳画像所見】【3.高次脳機能と脳画像所見】では,基礎知識をふまえて実際の臨床症状との合致や解釈についてお示し頂きました.

【4.事例検討】では,渡部先生の豊富な臨床経験から実臨床場面を動画で示しながら治療介入とその変化まで詳細にご講義頂きました.放線冠梗塞事例の長期経過など圧巻の内容でした!

~講義の様子~

 

また,本講義では渡部先生のご厚意で,講義中でもメールで質問を受け付けており,中々受講者の前で質問しにくい方でも質問しやすい工夫がなされており活発な質疑応答がなされていました.受講者のアンケート結果からも大変ご好評を頂きましたので,次回開催時は皆様のご参加をお待ちしております.

 

【参加者内訳】

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート結果】

 

 

 

 

 

 

 

☆学術部からのお知らせ‐今年度開催予定の研修会案内‐☆

・11月2日:臨床に生かす作業療法リーズニング

詳細:https://kana-ot.jp/wp7/lecture/7590/

講師:高橋香代子先生、澤田辰徳先生、友利幸之助先生、大野勘太先生

・1月12日:OBP2.0とCAODの実践について(仮)

詳細:決まり次第HPでご連絡いたします

講師:寺岡睦先生

この他にも,統合失調症薬物療法ガイドライン・上肢の触り方・リハ機器について研修会を予定しています.

 

詳細が決まり次第HPへアップしますので,お見逃しなく!

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