『作業療法士ができる身体障害者へのハンドリング』を開催しました!

今年度最後の学術部主催スキルアップ研修会は,横浜市立大学附属市民総合医療センターに勤務されており,活動分析研究会でもご活躍されております,坂本安令先生をお招きして臨床35年目のベテランのハンドリングをご教授頂きました.

本研修会では,実際の臨床で経験する状況を踏まえたハンドリングの活かし方を,受講生からの質問事項を中心に講義・実技を行って頂きました.

まず初めに,『ハンドリング』についてご講義頂きました.座学では,ハンドリングとは『対象児・者との大切なコミュニケーション手段であること』,『上肢機能の問題や潜在能力を発見するスキルであること』,また『上肢機能の目標を達成させるための準備・促通手技の一手段であること』を学ばせて頂きました.実技では,参加者同士で筋・骨・体節の触れ方や誘導方法を体験させて頂きました.

次に,『ハンドリングにおける配慮点』についてご講義頂きました.座学では,『ハンズオンからハンズオフしていく際の段階付け』,『身体の大きさの違いによるハンドリングの考え方』について,自身の身体の使い方などを含めて学ばせて頂きました.実技では,相手の体型に合わせた身体接触の方法について学ばせて頂きました.

次に,『評価や介入のポイント・姿勢の分析』についてご講義頂きました.座学では,『様々な介入方法がある中で,1つのアプローチにとらわれず様々な評価や介入方法を用いることが大切であること』を学ばせて頂きました.また,実技では,姿勢分析を行う上で,様々な軸を元に写真の様な図に書き込んで考えることが重要である点を学ばせて頂きました.


次に,『個別の治療手段』についてご講義頂きました.実技では,片麻痺患者の上肢屈曲過緊張の緩め方について,肩甲骨周囲筋を中心に動かし方を学ばせて頂きました.また,失調のよる体幹の低緊張に対するタオルを用いたアプローチ方法も学ばせて頂きました.

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に,『肩甲骨に関連するハンドリング』についてご講義頂きました.座学では,『Scapula Setting』について学ばせて頂き,グループワークにて肩甲骨を安定する身体的条件について参加者同士で意見交換することが出来ました.また,実技では,Scapula settingの方法について学ばせて頂きました.

【参加者内訳】

 

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート結果】

 

 

 

 

 

 

 

 

【アンケート一部抜粋】
・治療に関わる内容で大変勉強になりました.
・体験・体幹することの多い研修で楽しかったです.

アンケート結果からも,参加された皆様が大満足の内容でした.

講師の坂本先生・助手の木村先生・平山先生はもちろんのこと,参加者の皆様におかれましてもありがとうございました!

☆学術部からのお知らせ☆
神奈川県作業療法士会学術部主催スキルアップ研修会では,来年度も魅力ある研修会を多数開催予定です!

詳細は未定ですが,決まり次第HPへ掲載致しますのでお見逃しなく!

来年度も会員の皆様の為に貢献出来るように精進してまいりますので,今後ともよろしくお願い致します.

(文責:梶原)

 

 

 

 

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