Category: 委員長のブログ

アクセシビリティ:色覚異常

ホームページを作成する時には,だれでも快適にアクセスできるよう,いわゆる「アクセシビリティ」を考慮する必要があります.

様々な観点があり,そのすべてに対応するためには,ホームページを作成するための専門的な知識・技術が必要となります.

片手間管理者である私にとって,それらの知識・技術は高度すぎるため,残念ながら県士会サイトでは,すべてには対応しきれていません.

そういった状況ですが,一つだけ気をつけている「アクセシビリティ」があります.それは色の使い方であり,「色覚異常」の方でも閲覧が苦にならないような配色となるよう心掛けています.

アクセシビリティ:色覚異常

見え方の例:1型色覚(クリックで拡大)

アクセシビリティ:色覚異常

見え方の例:2型色覚(クリックで拡大)

上の二つの画像は富士通が公開しているフリーソフト「ColorDoctor」で県士会サイトをチェックしたものです.色覚異常の方にはこのように見えるという例を示してくれます.

なお,以下のサイトにとてもわかりやすい解説があります.
色覚障がい者に配慮したWebサイトの作り方 | Webクリエイターボックス

もしホームページを管理している方は,ぜひチェックしてみてください.

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雑感:2011年11月実績報告を見て

2011年11月実績報告はこちらです

《進捗状況》
求人情報,講習会など外部からの掲載依頼を多くいただいています.どんどん掲載しますので,引き続きよろしくお願いします.

《アクセス数》
県士会サイトは6月から始まったリニューアル作業が9月にほぼ完了しました.それ以前のプレビュー数はほぼ4万の後半から5万件であり,リニューアル後の9月・10月が7万件前後と4割増.
11月は少し減って6万6千件.訪問者の延べ人数に増減がないことから,おそらく9月・10月はリニューアル効果(新しくなったのでいろんなところをクリックする)が反映していたと思われるので,この11月のアクセス件数が,これからの成長を示す指標となりそうです.

《月刊ページアクセスランキング》
2位に入った「作業療法Tips&PDF」.「講習会」「求人情報」の2大コンテンツに食い込むほどのヒットコンテンツになるとは驚きです.ご協力いただいている作業療法士の方々,ありがとうございます.これからもよろしくお願いいたします.
上位3つのコンテンツで,全プレビューの半分以上を占めています.他のコンテンツの拡大・底上げ等も考えていかなければ生りませんね.

《その他》
kanaからの手紙はほぼ横ばい.またどこかでアピールしなければ.Twitterのフォロアーの増加は素晴らしいと思います.こちらからフォローすることでフォロアーを増やすという戦略は採っていませんので,開始して1年半でここまで伸びるとは.TwitterのOTRへの普及も重なっているのでしょうが,関連ニュースの紹介という日々の地道な活動が実を結んでいると思います.フェイスブックも同様ですね.OTRへの普及とともにどういった展開の可能性が出てくるか,楽しみです.

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ちょっと番外編:伝える力

本日,現職者共通研修にて「エビセンスと作業療法実践」のテーマで90分,話をしました.

このテーマを,人前でするのは初めてであり,
内容を組み立てるのが難しかったのですが,
事前準備は自分としては(自己満足ながら)上々のできか.

エビデンス関連用語(エビデンス,EBM,RCT,エビデンスレベル)の確認,
それらの用語をとりまく誤用と誤解について,
そして,OTのエビデンスレベルを高めるために必要なことは?
というような内容です.
あとは,いかに説得力を高めながらゆっくりと伝えられるか,が課題でした.

しかし!

盛り込みすぎた…

90分で伝えるには,量が多すぎた.

どうしても焦るあまり早口になってしまい,
参加者もドンドン脱落していっているのがわかる…

いけませんね.参加者の皆様,すみませんでした.

こういった話は,ゆっくりゆっくり進め,参加者が
反芻する時間(解釈する時間)をとりながらやらねばならないのに.

どんどん畳みかけてしまい,脱落させてしまいました.
やってしまった感が強く残っています.
伝えたかったことの半分も伝わっていないと思われます.反省です.
あーリベンジしたい…

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CMS導入記(1):県士会サイトに適したCMSの選定

サイト構築・管理の主流となったコンテンツマネージメントシステム(CMS)は, 有料のものから無料のものまで,数多くのものが存在します.

その選定にあたって,予算の都合で有料版は選択肢から外しました.
無料版,かつ素人でも手が出せるCMSでは,Movable Type(※)とWordPressという2つが有名です.

私自身は個人のブログでMovable Typeを使っています.
なので,Movable Typeであれば,すぐに導入・対応が可能です.
でも…

・Movable Typeは管理での動作が重い遅い
→管理画面での動作が(イライラするくらい)遅い
→更新時にサイトの再構築というプロセスがあり,それがともかく遅い!
→県士会サイト規模となると「遅い」のは致命的

・世界的にはWordPressの方がシェアがある,つまり利用者が多い分
→拡張機能である「プラグイン」が豊富に無料で公開されている
→サイトデザインの土台となる「テーマ」が豊富に無料で公開されている

・「テーマ」を自分で作るだけの能力はない
→県士会サイトが構築できそうな「テーマ」を探さなければならない

・Movable Typeの「テンプレート(WordPressでいうテーマ)」が少ない
→手が込んだ「テンプレート」の多くは有料版
→無料版で県士会サイトを構築できそうなものが見つからなかった
→WordPressの「テーマ」は良いものが見つかりそうな気配がした

新たに操作方法や管理方法等を覚えなければなりませんが, こういった理由から,導入するCMSを一度はWordPressに決めました.

しかし,いざインストールして触ってみると,もうワケがわからず…
Movable Typeと似たようなものだから直感的にわかるだろうと思っていましたが甘かった.

で,WordPressへの一度の挑戦は二進も三進もいかなかったので, 他に良いものはないか?本当はもっと良いものがあるのでは?
と探索を開始.結果…
インストールしては,だめ使えない,インストールしては,うぉださっの繰り返しでしかありませんでした.

結局,WordPressしかない,WordPressでがんばるしかない,世界シェアが1位と言うからには良いはずだ,という結論に至り,導入するCMSをWordPress1本に絞ったのでした.

参照:コンテンツマネージメントシステム(外部リンク:WikiPedia)

※ Movable Typeのライセンスについて
通常版を法人が使用する場合は有料.個人使用は無料.
ほぼ同機能の「Movable Type Open Source」は法人でも無料で使用できる

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県士会サイトがかかえていた問題点(3)-サイト構成・管理

先の2つの問題は環境面・ハード面についてでしたが,この問題は言うならばソフト面についてです.

2004年6月から私が責任者として管理をはじめたのですが,その当時の素人が行うサイト構成・管理方法の主流は,ホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトを使って,ワードで文章を書く感覚でページを作成し,それぞれリンクを貼っていく,という方法でした.

そして時代の変化と共に,サイト構築・管理はコンテンツマネージメントシステム(CMS)を使用する方法が主流となったのです.

皆さんはアメブロなどのブログサービスを使ったことがありますか?
記事を書いて投稿するだけで,そこそこ見栄えの良いページができあがりますね.

CMSは,ブログに限らずサイト全体を同じような方法で管理できるよう機能が拡大し,それを行うためのプログラムを自前のサーバーやレンタルサーバにインストールして使用するというものです.

一方,以前のホームページビルダーなどのソフトを使ってのサイト構築・構築は,アメブロなどのブログとは異なり,本文の文字の色・大きさ・行間,サイトの背景,サイトの幅,タイトルの画像や文字の色・配置・大きさ,ナビゲーションメニューの組み方,などなどなどなど…ぜーんぶ手作りです.

例えるならば,旧システムは「大工さんが材木等の加工を行い一軒家を建てて,内装までやっちゃう」,CMSは「台所やトイレ,玄関,ベランダなどのユニットの組み合わせで家を建て,内装は少し手を加える」,といった感じでしょうか.

じゃあ,県士会サイトも始めからCMSでやれば良かったのでは?
と言われてしまうかもしれませんが,CMSが主流になったのは2005年頃からであり,さらに素人でも手が出せるようになったのは,つい最近のことです.

私も数年前から,CMSが主流となっており,この方法だと基礎を組み上げてしまえば,あとの記事やページの追加などは簡単にできるようになるということには,気がついていました.
実際,私も2010年1月からCMSを使って個人のブログを管理・運営しています.

しかし,県士会サイトは,すでに推定500を超える記事・ページで構成されていました.
このCMSに切り替えるにも,今あるページをすべて移行しなければならないので,途方もない作業が必要となります.
しかも,当時借りていたレンタルサーバーの容量(100MB)では,CMS本体すら導入(CMSプログラムのインストール)することもままなりませんでしたし.

しかし,先の2つの記事を読まれた方はもうお気づきでしょう,そう,レンタルサーバーを最新のものへ引っ越すことで,CMSを導入するきっかけが訪れたのです.

「CMS導入記」へつづく

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県士会サイトがかかえていた問題点(2)-ドメイン

レンタルサーバーの乗り換えを決意したのと同時に,
ドメインの変更もお願いすることにしました.

県士会サイトの旧ドメインは[kana-ot.com]です.
この.comというのは,企業などの営利団体が取得するべきドメインなのです.

職能団体が営利団体用のドメインを持っているのは問題である…
と,数年前に気がついていたのですが,とりあえず黙っていました(汗)

(言い訳ですが).comのドメインを取得したのが2004年6月.
この頃の県士会はけっして予算の余裕はなかった.(今もですが当時はもっと)
なるべく使用料金が安いドメインを取得せねばならず,
当時は.comが一番安く,他のものは少々高めの価格設定でありました.
そこに,私の.comが営利団体向けのドメインであることを知らないという無知さが加わり,[kana-ot.com]となったのです.

考えてみれば「神奈川の作業療法がドットコム」…
いろんな意味で問題がありますね.

そこでドメインの変更候補を「.jp」に絞り,
以下の点を検討しました.

1.費用は?
2.ドメイン変更に伴う損害は?

1.費用(試算)

.com 5年更新(継続):¥19,950
.jp 1年更新:¥3,800(5年x¥3,800=¥19,000)

なんと.jpの方が安いという衝撃の結果が…

2004年に.comを取得した時は,新規契約で10年¥22,365でした.
その後,利用した取得代行業者が10年契約をやめ最長5年とし,
さらに新規よりも継続を高く価格設定しているという
カラクリもありましたが,安くなるとは全く予想していなかったので,
これも常に新しい情報を得ておかねば…です.

2.損害

結果から言うと,数ヶ月の一時的な混乱しかないだろうと予想しました.
具体的には,メールアドレスの変更,ブックマークの変更,リンクの変更,検索結果の混乱,などなど.

もちろん対策を計画的かつ具体的に立てる必要があります.
いかに県士会会員へ伝えるか,そしてなによりもいかにスムーズに
理事・役員のメーリングリストやメールアドレスを移行するか…
このあたりの話は,また別の回にでも.

これら1.2.の検討結果から,変えない理由はないし,ドメインの変更を
サーバーの引っ越しに合わせるというタイミングも作業が楽になるので,
冒頭にあるようにドメインを[.com]から[.jp]への変更も同時に行う決意をしたのでした.

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県士会サイトがかかえていた問題点-容量問題

2004年6月から担当して成長してきた県士会サイト.
2011年の初めには,3つの大きな問題を抱えていました.

その1つが,以前,借りていたレンタルサーバーの容量問題.
月額1,000円で100MB+メールアカウントは11個という内容.

当時の2004年は,この内容がスタンダードだったんですよね…

容量についてはかなり気を使いながら管理していましたが,100MBではさすがに足りなくなり,理事会でお願いをして50MBの追加オプションを.
メールアカウントも10個では足りなくなり,お願いして5個の追加オプションを.

二年くらい前に,他のレンタルサーバー会社の内容を見てみて,ビックリ.
そのサービス内容が文字通り桁違いであることに気がつきました.

今年に入り,試算をしてみて,さらにビックリ!

当時の費用:¥17,535/年;150MB+16個のメールアカウント
試算の結果:¥20,000/年;80GB+無制限のメールアカウント

メガで表記するならば,80000MB.何と533倍の容量…

ほとんど変わらない金額で,桁違いの内容で借りることができる…
7年の月日というのは,コンピュータ業界では恐ろしいものです.

思い込みというもの恐ろしいものです.
時代の変化に気がつかないという,委員長の怠慢といわれても仕方がないレベルの話ですね.
なぜか高いよなぁ…理事会でOk出ないよな…緊縮財政だもんな…と思い込んでいました.

もちろん,でかくなりすぎていた県士会サイトを移転させるという労力も想像すると,二の足を踏んでしまっていたという面もありました.

ただ,試算をしてみて,これなら許可が出るかも,と思うようになり,
さらに,引っ越したあとの快適さを想像すると,わくわく感も生まれ,
2011年3月の理事会での移転の提案・審議に乗せることを決意したのでした.

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