可能性に挑む。

はじめまして!ダイコロです。
この度、認知症対策委員会のメンバーに任命されました。宜しくお願いします。
療養型の病院に勤務しています。
病院という環境はとりわけ無機質になりがちで、特に回復期病棟は人の出入りも多く、ナ-スコ-ルが頻繁に鳴っていたり…、認知症の患者様にとって落ち着く環境とは程遠く、不安やストレスが募ってBPSD(行動・心理症状)が悪化する方も多いです。
その中でも可能な限り対象者の生活歴や趣味・嗜好に関する情報を確認し、少しでも安心して生活が送れるように環境を整える…試行錯誤する毎日です。
最初は為す術がないと思っていた方でも、少しずつ環境に適応していく様子をみて驚くことがあります。
「認知症」というにカテゴリーに当てはめて、対象者を見てしまうと、彼等の可能性を奪ってしまう恐れがあります。しかし、認知症があっても個々の特性を見いだし残存能力を引き出していくことで無限の可能性を広げることが出来るかも知れない、それが出来るのは「作業療法士」なのだと信じています。
これからは病院というフレ-ムを抜け出し、もっと大きな視点をもって皆さんと共に「認知症」について考え支援を続けていきたいと思っています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wpc/marche/2017/145