初めまして、今年度から認知症対策委員のうみぼーずです。よろしくお願いします。
私がもともと精神疾患を診たくて精神科を幾つか渡り歩きましたが、行く先々で「認知症を手伝ってくれないか?」と打診されました。そんなわけで認知症の治療病棟に療養病棟、デイケアとひと通り経験させていただきました。そして現在の職場は特養(介護老人福祉施設)でして、日々楽しく認知症のお年寄りたちと過ごしています。
私が作業療法士となったのはちょうど介護保険制度がスタートした時分で、サービスを受ける側も供する側も混乱していたと思います。そんな時代の流れに悩み、落ち込み(笑)、挫折を繰り返していた私ですが、そんな私を力づけてくれたのがその時々の上司の指導であり、同僚の叱咤激励であり、ご家族のあたたかい言葉でした。
認知症のお年寄りに力をもらうことも多かったです。お年寄りからいただいた金言をひとつ紹介。
おばあ「あんたは女になにを求める?」
私 「愛嬌ですかね、『女は愛嬌』って言いますよね」
おばあ「その愛嬌を出させるのは、あんたたち男の役割だよ」
う〜ん、深い。まさに金言。
それなりに経験を積ませていただいた今、「これまで多くの人に支えられたお返しを少しでもできれば」との思いです。