一泊旅行は伊豆でした

イメージ_茶摘み 旅行当日,大雨洪水警報発令中.私は大渋滞に巻き込まれ遅刻しました.とても気まずい状況に….でも私の到着に利用者は気付かず,ボランティアさんと楽しそうにしています.和やかで良い雰囲気!初対面の人とも,積極的に交流することができていました.
 今回は普段来ていただいているボランティアさんのほかに,高次脳の余暇支援をしていた方と,横浜市内の病院で働いているOTの方に協力していただきました.旅行など普段と異なる状況では,利用者の行動で予測のつかない部分が多分にあり,職員だけでは対応が難しいので,ボランティアさんが不可欠です.しかも今回は,高次脳機能障害の特性を理解している人を確保できたので,最大の安心を得ての出発ができました.

 旅行の行き先については,5月から利用者が話合いを進めていました.静岡・山梨・千葉・長野プランの4つが候補として挙がっていましたが,食べ物の魅力から静岡に決定したようです.

 初日はバナナワニ園やシャボテン公園で動物を見て喜び,次の日は茶摘みやビールのビン詰め体験でぐったり(茶摘みチームは暑さで,ビールチームは酔いで…)して帰ってきました.

 今回の旅行では,復職が決まった利用者からあいさつをしてもらう場面がありました.意識障害が回復し「これからどうなるんだろう?」という不安でいっぱいだった時期にすてっぷななで仲間と出会い,心の支えになったこと.支援者との関わりで,復職の可能性を見出し,そこまでの道のりが具体的にイメージできて心強かったことなど,自分の言葉で,話してくれました.これから社会への第一歩を踏み出す仲間たちに,とても力強いメッセージを残してくれました.途中,感極まって涙も.私も一緒にもらい泣きをしてしまいました.彼女の話を聞き,すてっぷななを立ち上げて良かったな,と改めて感じた時間でした.

 たくさん笑って,たくさん泣いて,たくさん食べた2日間でした.

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