Tag: 地域作業所
暑い日が続いていますね.今年の夏は,当施設でも節電対応として室温設定を28℃にしています.でも,前面ガラス張りの建物なので,すぐに室温が上昇してしまいます.
なので,今流行りのグリーンカーテンに挑戦することにしました.種をまいて待つこと5日,見慣れない新芽が出てきました.種は「アサガオ」のはずなのに,豆類のような芽….
とりあえず新芽はみんなでプランターに植え替え,外に出しました.すると少し色が濃くなり,あさがおらしい風貌にヽ(^◇^*)/ 通りがかりの人にも「アサガオ植えたんですね」と声をかけられ,やっぱりアサガオなんだ…と確認がとれました.その方も私たちと同じ時期にアサガオを植えたそうで,「どちらが先に花が咲くか楽しみね」と話をしました.
もしかしたらこのアサガオには,不思議な力があるのかもしれません.水やりなどの手入れをしていると,いろいろな人が声をかけてくれます.普段は知らない人と話す機会はないけれど,小さな新芽がたくさんのコミュニケーションを誘導してくれます.グリーンカーテンも楽しみだけど,それを通じての出会いを大切にしたいな,と思っています.
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クラブハウスすてっぷななは,2004年4月に首都圏初の高次脳機能障害者に特化した地域作業所として開設し,2010年4月からはNPO法人として地域活動支援センターと自立生活アシスタント事業の2事業を始めました.
地域活動支援センターの定員は15名.犬用クッキーを作ったり,宅急便の取次をしています.
福祉的就労としての活動が目的ではなく,社会性や対人面,生活の中で代償手段を使えるようになる,など病院から地域社会へ戻る際に必要と思われる様々なことにアプローチをしています.病院の中では「やってもらう」ことに慣れてしまっている人たちも,ここでは「自分から周囲に働きかける」ことをしなければいけません.
レクリエーションの行き先なども本人たち同士で話し合って決めるのですが,お互いが自己主張もしつつ,他人の発言を尊重することも大切なポイントです.昨年は人の意見を聞かずに(もしかしたら聞けずに??)話合いを進め,結局は雪の降っている栃木の牧場へ行くことになってしまいました.話合いの時点で「冬の栃木は寒くて凍るよ」と発言していた利用者がいたのにな….
路面も凍結し,結局はアルパカも見れず,インパクトのある旅行でしたが,記憶障害の方々はそんなこともすっかり忘れていました.今年はどこに行くことになるのでしょうか?
自立生活アシスタント事業は,横浜市単独事業なので初めて聞く方も多いと思います.私も転職してから知りました.今までは知的・精神障害には実施していたのですが,2010年度より発達障害・高次脳機能障害にも事業が拡大しました.嬉しい!
単身者や障害者世帯などが,地域で自立した生活が送れるよう,アドバイスやちょっとした支援を行っています.実際の生活場面で,障害像の評価と環境調整,本人に使いやすいツールの工夫などの支援をしています.この事業については,まだ本格化していないので,どこかの機会に報告できればな,と思います.
高次脳機能障害はある日突然,何の断りもなくやってきます.症状も見えにくく,何がなんだかわからない.でも,当事者は近い将来,地域に戻って生活しなければなりません.そんなときに,OTがその先の生活をイメージすることができたら…みんながハッピーになれる支援が実現するかもしれませんね.
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