Category: 自動車運転関連情報

免許センターへの情報提供に関して

こんにちは。
自動車運転班です。

今回は、先日二俣川免許センターにて「医療機関からの評価申し送り」に関する打診・議論をした中で
皆様にも共有させていただきたいことがありましたのでお伝えさせていただきます。

医療機関ごとに医師が記載する警察指定様式の診断書「神奈川公安委員会提出用診断書(以下、「診断書」)」とは別に
作業療法士が評価した運転能力評価の結果(机上検査やドライブシミュレーターの結果、それらをまとめた用紙)を添付している場合もあると思います。

しかし医師が作成した「診断書」以外は原則として免許センターで受け取ることはできず、ご本人に返却されることになるそうです。

ただし、というところでここが今回お伝えしたい部分です。

診断書を作成する際に

1)令和6年4月に改定された際に「診断書」の総合所見欄が拡大されたため、運転能力評価の結果をふまえた医師の所見を総合所見欄にまとめて記載する。
(もしくは、枠は小さいが裏面下部の「その他特記すべき事項」に記載)
(ここでその所見に記載してもらえるように評価結果をお伝えしておく)

 

2)その所見の中で参考にした検査結果(机上検査の結果やドライブシミュレーターの結果として出力される用紙)を、上記文中に「別紙参照」の記載の上で当該用紙を添付する。

の2点を行なうことで、検査結果も添付資料として参照していただけます。

 

評価した内容を医師に伝えつつその内容を踏まえて診断書を作成していただくことに関しては当然の流れですが、
医師に参考とした資料を「別紙参照」として記載していただくことで有用性が出ますので
是非免許センターに評価結果を伝える方法としてご活用いただければと思います。

 

自動車運転班では、引き続き免許センターや教習所協会等の方々との連携を図っていき、皆様に情報発信できればと思っています。

何かありましたら、お気軽に自動車運転班までご連絡ください!

 

 

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道路交通法 改正情報R4.5.13施行

こんにちは!

県士会制度対策部の自動車運転班です。

更新が滞っておりましたが、今年度もまた宜しくお願い致します!

 

さて、今回は令和4年5月13日に施行された道路交通法改正に関わる内容です。

 

今回施行された道路交通法では

「高齢運転者対策の充実・強化」

として挙げられている

 

○運転技能検査の導入

 75歳以上の高齢運転者のうち、普通自動車対応免許の方が一定の違反行為をした場合に、

 免許更新時等に運転技能検査の受検が義務付けられるもの

 検査項目は「指定速度での走行」「一時停止」「右折左折」「信号機の通過」「段差乗り上げ」

 とされています

 

○認知機能検査の見直し

 時計描画が廃止され「手がかり再生・時間の見当識」の2項目に変更

 検査結果に関しても「認知症のおそれなし」「認知症のおそれがある」の2区分に変更

 

○高齢者講習の見直し

 認知機能検査の結果が2区分になったことに伴い、高齢者講習も2時間の講習に一元化

 

○安全運転サポートカー限定条件付免許の導入

 安全運転支援装置を備えた「サポートカー」に限定する条件を普通免許に付与すること等を

 内容としたサポートカー限定条件の運転免許制度が導入される

 後付けではない「衝突被害軽減ブレーキ(対車両・対歩行者)」、

 「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が搭載された普通自動車のみ運転できる

 この条件はその方の申請により付与される

 

が大きなところです。

その他改正部分に関してはまた改めてお伝えできればと思います。

※詳細は警察庁ホームページや神奈川県警ホームページ等をご確認ください。

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OT協会 運転と作業療法委員会発行パンフレット紹介

こんにちは!

制度対策部自動車運転班です!!

 

以前お知らせさせて頂いたOT協会運転と作業療法委員会発行の

運転支援者向け(OT)のパンフレット、確認して頂いた方はいらっしゃいますでしょうか。

 

今回は少し掘り下げて、内容の紹介もしていきたいと思います。

(作業療法士の方以外でも内容は確認できますが、当事者の方向けのパンフレットではなく

あくまで作業療法士向けのものになります。ご了承ください)

 

下の画像は実際のパンフレットです。

各項目で見開きで、左側は場面の紹介、右側はチェックリストになっており、

チェックリストは押さえるべき情報や説明すべき内容、評価内容などが挙げられています。

まずはこの項目だけを追っていくだけでも十分な支援が可能かと思います。

 

インテークに始まり、交通法規、身体機能、認知機能、ドライビングシミュレータ、実車、

評価のまとめと支援(再開可能な場合、困難な場合)の項目で

順に追って説明とチェック項目があります。

 

既に支援をしている施設も、支援体制が無い施設でも、

対象者の方から希望が挙がった際には一度このパンフレットを思い返して

正しい情報を提供して頂ければと思います!

 

↓改めて、リンクはこちらです

運転と作業療法委員会|日本作業療法士協会 (jaot.or.jp)

 

是非ご一読ください!

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自動車運転支援 神奈川実態調査結果報告

んにちは。自動車運転班です。

 

半年以上時間が空いてしまいましたが、今年1月に一度締め切りをした

県内の自動車運転実施状況に関するアンケートの結果報告を簡単にさせていただきたいと思います。

 

           

 

※施設が特定できない形での結果報告となります。ご了承ください。

 また、なにかご不都合のある方は自動車運転班までご連絡ください。

 

加えて、アンケート内であった質問等に関して紹介させていただきます。

なお返答には私見が含まれていますので、ご了承の上お読みいただければと思います。

 

・検査や評価項目など、目安があると良い

→これ!というものは現時点でもはっきりお伝えすることは難しいですが、先日紹介させていただいたあOT協会 運転と作業療法委員会が作成したパンフレットは情報が網羅されていると思いますし、自動車運転関連書籍にも多く使われている検査や情報収集すべき内容なども書かれていますので一度確認いただければと思います。院内でのマニュアル作りなどの参考にもなるかと思いますし、支援の一連の流れも確認できるかと思います。

 

・脳卒中の患者様の場合、発症からどれくらいの期間で評価を行なうのが良いのか

→患者様の状態や必要な緊急度などにもよりますが、移動手段として重要なものである一方、事故が起きてしまうと自分だけでなく相手にも多大な影響を及ぼすことを加味すると急ぐべきものではないかと思います。まずは日常生活がしっかりと送れることが確認できてからでも遅くはないと思います。

 

他にも免許センターでどのような検査が行なわれているか、教習所との連携はどのように進めればよいか等も頂いていますが、やはり公表されていない部分やその場所により異なる部分などもある為この場では難しいものもあります。

 

こういった内容や質問を出来るような機会を設けたいと思い準備を進めていますので、今しばらくお待ち下さい。

 

最後になりましたが、アンケートにご回答いただいた方、本当にありがとうございました。

もしまだお答えいただいていない場合は、下記リンクよりご回答いただけると幸いです。

よろしくお願い致します!!

 

https://kana-ot.jp/wpc/kanadrive2019/2020/70

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OT協会 運転と作業療法委員会よりお願い

こんにちは!

制度対策部自動車運転班です!!

更新が完全に滞ってしまっており、焦るばかりな今日この頃です…

 

さて、今回もお知らせになります。

 

OT協会の運転と作業療法委員会では自動車運転支援に関する実態調査を実施しています。

1)対象

 自動車運転支援を実施している施設のみで、一施設一回答のみ

2)方法

 Google formでの回答

3)URL

 https://forms.gle/HKTo3HjXpwnMkqYt9

4)締め切り

 2021年8月31日(火)まで

5)問い合わせ先

 一般社団法人 日本作業療法士協会 事務局

 E-mail:ot47ot@gmail.com

 

当自動車運転班でもアンケートを実施していますが、

皆様ご協力をよろしくお願い致します!!

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OT協会 運転と作業療法委員会よりお知らせ

こんにちは!自動車運転班です!

今回は表題の通り、OT協会運転と作業療法委員会からのお知らせです。

 

 

日本自動車連盟(JAF)エイジドドライバー総合応援サイトに

当委員会が協力した「ドライビングストレッチ」が公開されましたのでお知らせいたします。

 

・エイジド・ドライバー総合応援サイト(高齢運転者向けウェブトレーニング)

https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/senior

⇒パソコンやタブレットを使って、ブラウザ上で目や耳の機能チェックやトレーニングができるようです。

 

・専門家が教えるワンポイント

https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/senior/expert

⇒各分野のプロが動画やQ&Aで運転の為のワンポイントを紹介しています。

 

・座ってできるドライビングストレッチ

https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/senior/driving-stretch

⇒動画や写真で座ったままできる体操が紹介されています。

 

 

是非一度ご確認いただき、患者様・利用者様へのご案内もしてみて頂ければと思います。

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OT協会 運転と作業療法委員会よりお知らせ

こんにちは!自動車運転班です。

今回は日本作業療法士協会 運転と作業療法委員会からのお知らせを共有させていただきます。

 

運転と作業療法委員会で

押さえておきたい!運転再開支援の基礎

 ~これから運転再開支援に取り組む作業療法士のためのミニレクチャー

“高次脳機能障害者を中心に”

というパンフレットを作成されたとの事で、OT協会ホームページ上に公開して頂いています。

 

https://www.jaot.or.jp/seikatukankyou/driving-committee/

↑URLはこちら

 

このパンフレットは「自動車運転に関する作業療法士の基本的考え方」を基として、重要なことを出来る限りシンプルに伝えることをコンセプトとしているそうです。

さらに、自動車運転支援での「あるある」や良くある疑問について、クライアントとの具体的なやり取りを例として、注意すべき点をチェックしながら活用できるよう作成されています。

※集約で印刷し、半分に折って重ねていくと冊子になるようです。

 

支援体制を有していない・これから取り組もうという病院・施設ではこれからの準備や患者様からのニーズへの対応の資料として、すでに自動車運転支援体制を有している病院・施設でも改めての確認や後任者への伝達の資料としても活用できると思います。

 

是非ご一読ください!

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脳・神経解剖学シリーズ③

こんにちは。自動車運転班です。

最近は寒い日もあれば、あれば暑い日もあり季節感が分かりにくいですね。

気温変化による体調をくずさないように気をつけていきましょう!!

 

さて、今回は前回にお伝えしていたように「認知症」についてを説明していこうと思います。

 

認知症は、大きく分けると「変形性認知症」「脳血管性認知症」の2種類があります。

どちらも、「記憶」「学習」「判断」「計画」といった脳の認知機能が後天的な脳の器質障害

によって日常生活・社会生活に支障をきたす状態になります。

 

認知症の症状としては、「中核症状」「BPSD(認知症の行動・心理症状)」の2つに分けられます。

中核症状:脳の障害により直接起こる症状。記憶障害・見当識障害・失語・失行

     遂行機能障害などがあります。

BPSD :行動・心理症状は、中核症状に付随して引き起こされる2次的な症状です。

    不眠・俳諧・幻覚・妄想などがあります。

 

中核症状の記憶障害・遂行機能障害が自動車運転操作に影響が大きいと言われています。

自動車運転は、視覚情報を「認知」し「判断」を繰り返す作業です。その「認知」の部分が低下してしまうと、道路標識の見落とし・歩行車や対向車への気づきがが増加してしまう。また、瞬時に判断して行動を起こすまでに時間がかかります。

その結果、アクセルの踏み間違え・道に迷っての逆走が起こってしまうこともあります。

 

(引用・参考文献「病気がみえるvol,7脳・神経 第一版」編集医学情報科学研究所)

 

 

もし、自動車運転に対して不安に思ったら、♯8080の安全運転相談ダイヤルに相談してみてください!!

 

次回は、昨年から行っていた神奈川県内の自動車運転支援のアンケート調査の結果と

いくつかご質問いただいた内容に関して返答させて頂こうと考えています。

アンケートに回答して下さった方々、本当にありがとうございます。

 

 

なお、アンケートに関しては集計期間はいったん終了しましたが回答は継続して募集中ですので、

まだ回答いただいていない方は下記よりご回答いただければ幸いです!

(支援体制がなくても回答いただきたいです!)

https://forms.gle/UtGknpdMd5HwhtuX9

 

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脳・神経解剖学シリーズ② とお知らせ

こんにちは、運転支援班です!

 

今回は前回掲載記事からの続きで、脳の仕組みについてを少し話していきたいと思います。

・・しかし脳の仕組みに関してもなかなか簡単には示すことができないため、

今回は大まかではありますが「大脳」の役割についてお伝えしたいと思います。

 

 

早速ですが、人間の大脳は大きく4つの領域

①前頭葉 ②後頭葉 ③側頭葉 ④頭頂葉 に分かれます。

素材library.com

 

①前頭葉

役割としては、言語機能や理性・思考・意欲(やる気)などの精神活動に大きく働いています。

そのため脳血管障害にて前頭葉に問題が生じると、

意欲の低下・脱抑制(行動の抑制困難)・判断力の低下・性格変化などの症状が出現することがあります。

 

②後頭葉

役割としては視覚に関わる領域となっており、眼球の網膜からの情報を処理をしています。

そのため、後頭葉に障害が起きると、

半盲(視野の半分が見えない)・失認(見えてる情報から物体や人などの判別ができない)などの症状が出現することがあります。

 

③側頭葉

役割としては聴覚や言語に関わる領域となっており、耳からの聴覚情報を受け取り音や言語として感じ取る場所となります。

そのため、側頭葉に障害が起きると失語症(言語理解困難)・聴覚性失認(耳でとらえた音が何の音なのかがわからない)などの症状が出現することがあります。

 

④頭頂葉

役割としては身体各部分からの体性感覚と他の感覚(視覚・聴覚など)を統合し認知する領域となります。

例えば狭い道で車を運転していて、対向車が来ましたという場面では車を運転している(ハンドル・アクセルの操作という体性感覚)・聴覚情報(対向車のエンジン音が聞こえる)・視覚情報(対向車が見える)などの状況を瞬時に把握し、次の動作(対向車をやり過ごすための動作)を行う所です。

この部位に障害が起こると、半側空間無視(視覚的には見えているのに認知できない)・身体失認(体烏の身体部位が分からない)・失行(物品をみてその物品を操作できない)などの症状が出現することがあります。

 

 

以上が簡単ですが、脳の役割となっています。

大脳だけ見ても部位によってさまざまな働きがあり、それらが複雑につながりあって私たちは様々な判断をしています。

様々な判断を瞬時に行ない動作につなげる必要がある自動車運転においては、

病気によって目には見えなくてもこれらのどの部分が上手く働かなくなっても事故に繋がってしまう危険性があります。

 

病気をしたあとに自動車運転を再開しようとされている方がいた場合は、

まずは免許センターや警察署、かかりつけの医療機関等へご相談いただくよう促しをお願い致します。

 

次回は認知症について掲載したいと思います。

お楽しみに!!

 

(引用・参考文献「病気がみえるvol,7脳・神経 第一版」編集医学情報科学研究所)

※今回は障害された場合に「症状が出現することがある」と表現させていただきましたが、病気の程度や微妙な部位の違いで症状が変わることがあります。

 

 

お知らせですが、当ブログの前回の記事でお伝えさせて頂きましたが、

神奈川県作業療法士会では自動車運転支援の実施状況把握のために医療機関向けにアンケートを実施しています。

今回のアンケートは自動車運転を実施していない医療機関にもお答えいただきたいものになっています。

たくさんの回答を頂きたいので、ご協力をお願い致します。

 

アンケートへはこちらからもアクセスできます!

 

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神奈川県内自動車運転支援実態調査アンケート

こんにちは!

制度対策部自動車運転班です。

 

今回はアンケートの協力の依頼です。

ウェブサイト掲示板等にも記載させていただいていますが、

神奈川県士会として独自に神奈川県内の自動車運転支援状況を把握していくために

googleフォームでのアンケートを作成しました。

 

県内の病院・施設で自動車運転支援を実施している場合や、実施を考えている・必要性を感じているが

現状支援体制がない場合もご回答頂ければと思います。

 

回答は10分かからない程度で回答できるかと思います。

 

締め切りは2021年1月末までとさせていただきますが、

出来るだけたくさんの回答をいただきたいため、継続してフォームは残していく予定です。

 

ご協力をよろしくお願い致します。

 

【神奈川県内の自動車運転支援に関する実態調査 】

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScw4yqtI69Ttj6uCtd4YMXTQ1wVCtm3dzKJh2GSDmbytDQVzQ/viewform?usp=sf_link

 

 

※掲示板での案内はこちらから↓

https://kana-ot.jp/post/1905

 

 

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