Category: 活動報告

二俣川免許センター意見交換会 の報告

みなさま、こんにちは!
神奈川県作業療法士会 自動車運転班です!

今回は2025年5月22日と6月12日に行なわれた二俣川免許センター意見交換会の報告と
参加者からいただいた追加質問に対する回答を掲載したいと思います!

両日とも、ほぼ満席の参加をいただきました!
第1回・第2回で若干の違いはあったものの、二俣川免許センターの施設概要の説明からドライビングシミュレーターの説明、質疑応答(意見交換)で終了となりました。

 

私たちからの勉強会や県士会ニュースでも免許センターでの適性検査等に関してはお伝えしたこともありましたが、
やはり実際の様子を見させていただきつつ、実際に行なっている方から説明いただくことで
よりイメージがしやすかったかと思います。

さて、ここからは参加者からいただいた追加質問に対して、講師からいただいた回答を掲載します!

1)1人の方に対し臨時適性検査評価・判断をするにあたりどのくらいの時間を要しているのか?

  →1名約20分位で適性検査を実施。免許条件の変更等があれば40分ほど

   ※対象者の説明の理解度によって差が出てくる。

 

2)診断書を作成する、リハビリテーションセンターの立場で、高次脳機能検査や教習所のペーパードライバー講習に同行してフィードバックしてもらう事はできます。その際に作成された資料は、診断書とは別に資料としてみていただく事は可能でしょうか?

  →基本的には医師が診断書の詳細欄に検査結果などを記載する事が望ましい。別紙参照でも可能だ

   が、診断書に記載する事が一番効力としてはある。

 

3)骨折による上下肢の可動域制限、筋力低下、感覚障害などの症状が生じた場合は相談が必要でしょうか?必要な場合は、免許センター・最寄りの警察署のどちらに相談した方がよいでしょうか?

  →骨折などの治癒するもので一過性の症状であれば相談は不要。ただし、骨折の治癒期間で免許

             が切れる場合が想定される場合は相談してほしい。相談場所は基本的には♯8080に連絡して  

             ほしい。

4)自動車の運転補助装置が必要な場合は、免許センターでの検査後にどのような手続きを進めていくのでしょうか?また、病院では免許センターでの検査【DSやレバー操作等の検査】について、どの程度患者様に伝えてもよいのか?

  →運転補助装置が必要であれば免許の条件に記載される。免許センターで条件を追加するので、追

   加後にご自身で車のディーラーや業者に連絡の上準備を進めていく。県警の方から業者等の紹介

   を行う事はなく、あくまでも一般的な手続きが行える部分に連絡を促す程度。臨時適性検査 の

               内容は、患者さんには伝えないでほしい。

 

5)免許更新期間内で繰り返し臨時適性検査を受ける方もいるとの事でしたが、1回目で合格しなかっ

  た場合、どの程度期間を開けて受ける方が多いですか? 

 →次の日に受ける方もいれば、期間を空けてくる方もおり人それぞれである。県警としては、2W空    

           ける、症状等が落ち着いたときにくるようにアドバイスを行っている。

 

6)実車評価をする場合の有無とその判断基準が知りたい。希望者に行っているのか?それとも実車評

  価は別の管轄が行っているのか?

 →神奈川県警察では、実車評価は行っていない。

 

7)高次脳機能障害の患者様で、サポカー限定で再取得できたケースはありますか?実際の普及率はど

  うですか?

 →サポカー限定の免許は、免許保有者が希望し切り替えを行っているため、こちらから勧めている    

           ものではない。また、普及率に関しては数値を出していないので不明。

 

8)急性期退院時に、回復期につなぐか直接免許センターに繋ぐべきか迷うケースがある。それについての意見はありますか?

 →医学的な観点をもっているわけではないため、回答は難しい。 

 

以上が、追加でいただいた質問に対しての講師からの返答となります。

 

日々の臨床での運転支援に関しての疑問や困った事があれば、

自動車運転班までお問い合わせをいただけたらと思います。

連絡先:kanadora.kanaot@gmail.com

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免許センターへの情報提供に関して

こんにちは。
自動車運転班です。

今回は、先日二俣川免許センターにて「医療機関からの評価申し送り」に関する打診・議論をした中で
皆様にも共有させていただきたいことがありましたのでお伝えさせていただきます。

医療機関ごとに医師が記載する警察指定様式の診断書「神奈川公安委員会提出用診断書(以下、「診断書」)」とは別に
作業療法士が評価した運転能力評価の結果(机上検査やドライブシミュレーターの結果、それらをまとめた用紙)を添付している場合もあると思います。

しかし医師が作成した「診断書」以外は原則として免許センターで受け取ることはできず、ご本人に返却されることになるそうです。

ただし、というところでここが今回お伝えしたい部分です。

診断書を作成する際に

1)令和6年4月に改定された際に「診断書」の総合所見欄が拡大されたため、運転能力評価の結果をふまえた医師の所見を総合所見欄にまとめて記載する。
(もしくは、枠は小さいが裏面下部の「その他特記すべき事項」に記載)
(ここでその所見に記載してもらえるように評価結果をお伝えしておく)

 

2)その所見の中で参考にした検査結果(机上検査の結果やドライブシミュレーターの結果として出力される用紙)を、上記文中に「別紙参照」の記載の上で当該用紙を添付する。

の2点を行なうことで、検査結果も添付資料として参照していただけます。

 

評価した内容を医師に伝えつつその内容を踏まえて診断書を作成していただくことに関しては当然の流れですが、
医師に参考とした資料を「別紙参照」として記載していただくことで有用性が出ますので
是非免許センターに評価結果を伝える方法としてご活用いただければと思います。

 

自動車運転班では、引き続き免許センターや教習所協会等の方々との連携を図っていき、皆様に情報発信できればと思っています。

何かありましたら、お気軽に自動車運転班までご連絡ください!

 

 

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2023年12月9日 OTが知っておくべき道路交通法・臨時適性検査勉強会 報告

自動車運転班です!
今年も宜しくお願い致します。

さて今回は、およそ一か月前に免許センターの警察官・作業療法士を講師としてお迎えし自動車運転班主催で実施した、
「OTが知っておくべき道路交通法・臨時適性検査勉強会」に関しての報告をさせていただきたいと思います。

勉強会情報を掲載してから1か月程度しか期間がなかったにも関わらず、たくさんの方にご参加いただきました。
ありがとうございました。

勉強会の中で、事前質問やその場での質問にも講師のお二人にお答えいただきましたが、勉強会後のアンケートでご意見やご質問を頂いたので、この場を借りて自動車運転班としてではありますが答えさせていただきたいと思います。

・認知症の診断が出ると運転は原則禁止になるとのことでしたが、診断書で認知症の型まで書くところがありました。診断書によって評価を行うまでもなく、免許取り下げの方向をご案内するということでしょうか。
⇒「認知症」と診断がついた段階で、運転免許の取消し等になります。
 医療機関でご本人・ご家族に説明をして納得していただくことが望ましいですが、ご納得いただけない場合などは免許センターへの相談を促していただく必要もあります。
 

・診断書作成をお願いできる医師がいない(もしくは拒否された)場合どういった手段があるのか。
⇒こちらもまずは免許センターに相談、が基本です。
 外来等で評価をしている病院を探していただいている場合もあります。
 ただし、病院の事情や医師の協力状況などによって他院からの紹介では評価を受けていない・公表していないという病院が多いのも現状です。
 神奈川県内でこういった横のつながりも、どうにか作っていければと思っています。

自動車運転班では2024年2月下旬に勉強会実施を予定しています。
近日中に県士会ウェブサイトや研修会情報を出させていただきますので、
また是非ご参加いただければと思います。
宜しくお願い致します!

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OTが知っておくべき道路交通法勉強会

こんにちは!

制度対策部自動車運転班です!

 

 

2022年11月3日(日)に自動車運転班主催の研修会を行います。

 

今回の制度対策部 自動車運転班主催 勉強会は、神奈川運転免許センターで業務に当たられている

警察官を講師としてお迎えし、報道やインターネットからの情報だけでは

知り切れない道路交通法改正に関しての講義をしていただきます。

また、免許センターでの対応や検査内容もお伝えいただきます!

申し込み時に事前質問も挙げていただければお答えいただけますので、
業務にあたる上で疑問に思っていることを是非挙げてください!

※本勉強会では神奈川県での対応が中心になり、他都道府県での対応と異なる可能性があります。
 参加条件を神奈川県運転免許センターを利用する対象者に支援を行なっている方に限らせていただきますのでご理解をお願い致します。

 

神奈川県内の現状報告や実践報告が主で、あとは参加していただいた方との交流などをしていきたいと考えています。

 

自動車運転支援に携わっていただいている方は勿論、

興味がある方やこれから支援の準備をしようと考えている方でも参加していただけますので

是非ご参加ください!

会名:OTが知っておくべき道路交通法勉強会

主催:神奈川県作業療法士会 制度対策部 自動車運転班
日時:2022年11月3日(木) 14:00~15:00(受付開始13:45)
場所:ウェブ開催(zoom使用予定)
内容:神奈川県警察本部 交通部運転免許本部 運転教育課 警察官より
   道路交通法の変遷や近年の改正に関する情報提供
   免許センターでの対象者への検査内容
   事前に寄せられた質問への回答  など
対象:①神奈川県作業療法士会会員(今年度会費納入済みの方)で
    神奈川県運転免許センターを利用する対象者に支援する可能性がある方
   ②神奈川県内の病院・施設に在籍している作業療法士又は関連職種(PT・ST等)で、
    神奈川県運転免許センターを利用する対象者に支援する可能性がある方
参加費:①500円
    ②1000円
 ※条件により参加費が異なりますのでご注意ください。
 ※振り込みが確認できない場合、研修会への参加はできません。
   また、ご自身の間違いや当日キャンセルによる返金は
   できません。ご注意ください。
 ※本参加費は研修会運営に充てられるものであり、講師に謝金等の支払いは一切生じておりません。

 

勉強会情報はこちらから↓

https://kanadora.peatix.com

 

宜しくお願い致します!

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先進的施設見学in中伊豆リハビリテーションセンター

こんにちは、自動車運転支援班です!

今回は、OT協会「運転と作業療法特設委員会」の先進的施設見学企画にて
『中伊豆リハビリテーションセンター』
を見学させていただいたので、その報告をさせて頂きます!

 

中伊豆リハビリテーションセンターは、静岡県の伊豆半島の中央に位置している病院です。
医療・福祉・介護の3分野からなる総合リハビリテーションセンターとなっており、
今回は回復期リハビリテーション病棟で取り組まれている自動車運転支援の見学をさせていただきました。

 

机上検査やドライブシミュレーターは当然ながら、その特徴の一番は
病院敷地内に教習コースを有しており、対象者の実車評価を実施していることです!
また、近隣の自動車教習所との連携も密に取られており、様々な視点からの評価がされていました。

  

 

今回は特別に、実車評価の際に後部座席に同乗させていただきました。
助手席には教習所にて指導を受けたOTが同乗し、コース走行の順路の提示を行っていました。

↑手動運転装置や補助ブレーキもついた改造車で評価

私たちも実車評価として教習所内などで同乗させていただく機会はありますが、
教習指導員の方との評価とはまた違った経験をさせて頂きました。

 

実車評価の後も、センター内での体制や県警・免許センターとの連携について伺わせて頂き、
静岡県内での自動車運転支援の取り組みについても話を伺う事ができました。

「実車評価」が院内で行なえるという、私たちからすれば非常に特殊な環境ではありましたが、
実車評価の有用性だけでなく、基本となる机上検査の結果やドライブシミュレーターでの模擬評価であっても
その方の運転能力を評価していく中で重要な要素であることを再認識できた見学となりました。

神奈川県としては、特に県警や免許センター、自動車教習所との連携をどう進めていくかなど
今後の取り組みの中で活かしていきたいと思いました。

今回見学の対応をして下さった中伊豆リハビリテーションセンターの方々、
実車評価の見学をお受けいただいた患者様、本当にありがとうございました!

 

次回の更新もご期待ください!

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自動車運転班の紹介です

2019年度より制度対策部内の班として活動を開始しました
自動車運転班(正式名称は自動車運転と作業療法事業班)です!

 

班員は2名で発足し、
・神奈川県内の運転支援状況把握
・外部団体(県警・教習所協会等)との情報共有及び連携体制の検討
・日本作業療法士協会からの情報窓口及び県士会員からの相談窓口
を主な活動として掲げております。

 

制度対策部の紹介はコチラ↓

 

ブログでは上記の活動報告に加えて、
運転支援関連の学会や研究会・研修会の情報や
道路交通法改正などの自動車運転に関わる情報をアップし、
自動車運転支援に関わる作業療法士や支援について知りたい方にも
お伝えしていきたいと思います!!

 

次回は先進的な取り組みをしている施設として先日見学させて頂いた、
「中伊豆リハビリテーションセンター」の見学報告をさせて頂く予定です!

 

活動はまだ始まったばかりですが、
今後とも宜しくお願い致します♪

※このイラストは所属するさがみリハの自動車運転支援で使用しているイメージイラストです。

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