一般社団法人となった神奈川県士会には、神奈川県民にとって有益な事業運営が更に求められていると感じております。今年度から部の名称を新たにして地域リハビリテーション部(以下、地域リハ部)となり、より地域に基づいた活動を目指していきたいと考えています。その一つとして神奈川県内の障害者団体との交流・連携を推進するための事業を展開していきます。
第一歩として、6月に神奈川頸髄損傷者連絡会(以下、神奈川頸損会)と日本ALS協会神奈川県支部(以下、ALS神奈川支部)の総会に出席しましたのでご報告いたします。
【日本ALS協会神奈川県支部・総会】
日時:平成21年6月13日(土)13:30~16:00
場所:西区福祉保健活動拠点
当日は40~50名ほどの当事者とその家族、医療関係者などが参加。会場外では福祉用具の紹介、パンフレット・冊子の配布、当事者が作製した絵葉書の配布がおこなわれていました。
総会の表題は当事者の一人が作製したものであり、毛筆で力強く書かれていました。
今年度の活動方針の一つに「専門職の方々との交流を深め、理解を求めていく」とあり、地域リハ部との双方の想いが一致したと感じました。
総会は20分程度で終了し、その後参加者一人一人が現状の報告やそれぞれの想いを話し合いました。
発症からの経過、現状の問題点や悩み、今まで関わってきた想い等々・・・
一番印象に残るのは、昨年の総会時に涙ながらに不安を訴えていた方が今年は笑顔で現状の報告をしていたことでした。
2時間近い懇談会でしたが作業療法士として関われる悩みや問題は皆無で、ヘルパー利用に関する問題点が大半を占めていました。
作業療法士が関われるフィールドにおいて現状で満足されているのか(問題がないのか)?もしくは作業療法士の介入が少なく問題点が表面化されないのか?どちらにしても、現状を把握する作業が必要になってくると思います。
今後、情報収集を兼ねてALS神奈川支部との連絡を密にして、当県士会での関わりを模索していきたいと思っております。
(日本ALS協会神奈川県支部HPhttp://www.als-kanagawa.org/)
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