「作業療法士のワザ(技・業) ~対象者に真摯に向き合う臨床が生活行為工夫情報~」が開催されました!

2022年2月11日10:30~12:00にオンラインで「作業療法士のワザ(技・業)~対象者に真摯に向き合う臨床が生活行為工夫情報~」が開催されました。

講師は和歌山県士会で住環境福祉機器支援推進委員会の委員長を務める小林 大作さん(株式会社アシテック・オコ)。

研修会の内容は小林OTRから

(1)生活環境調整支援と作業療法

(2)作業のあり方を調整するには?

(3)生活行為工夫情報の事例紹介

をご講義頂いたほか、神奈川県士会の福祉用具対策班から生活行為工夫情報の概要および閲覧の仕方などが紹介されました。

 

講義の中で特に印象に残ったのは、対象者が訴える「困っている生活行為」はご本人の要望としてOTが聴取できる一方で、対象者本人が言語化できていない「困っているけど本人が気付けていない生活行為」が多いとのことです。

 

小林OTRは初回の相談で本人の訴えを聞いた後、許される範囲で対象者の生活空間を観察し、転がっていそうな困り事(活動)を探っていき、その後、様々な工夫をしながらアプローチしていくそうです。

つまりOTが対象者の困り事に「気付く力」が求められているということです。

こうした気付く力を養うためにも、各々のOTの経験を生活行為工夫情報としてデータベース化していくとともに、他のOTの工夫情報を閲覧し、自分の対象者に当てはめることで、潜在的な困り事を探っていく手助けにつながるとも言われていました。

 

という訳で、OTの皆さん、是非ともこの生活行為工夫情報事業に参加し、ゆくゆくは事例登録して頂くことを切に願っています。

追記

今回、Q&Aの中で3Dプリンターが取り上げられ、講師の方から提供頂いた情報を下記に示します。

●参考になるサイト

ファブラボ品川

https://www.fablab-shinagawa.org/

 

●初心者にお勧めの低価格な機種

●高い物

●分かりやすい解説動画

https://kana-ot.jp/wpc/at/category/blog

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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