福祉用具相談支援システムについて パート2

福祉用具相談支援システムについての紹介(パート2)

神奈川県相談アドバイザーの田畑です。

これまで、福祉用具相談支援システムについては、県士会ニュースという紙ベースで広報を行ってまいりました。

今年度より、Webにてご紹介をしていきたいと思っております。

県士会ニュースを見逃してしまった方もいらっしゃると思いますので、過去の記事を再度アップしていきたいと思います。

 

福祉用具相談支援システムについてのご紹介です。

今回は、①福祉用具相談支援システムの紹介と、②実際の事例相談についての2点を紹介したいと思います。

まず、福祉用具相談支援システムについてご紹介したいと思います。簡単に説明すると、会員の皆様からの質問を神奈川県相談アドバイザーの私たちが、Web(インターネット)を通して福祉用具に関する相談に答えるものです。

 

このシステムの良い点を紹介したいと思います。それは、一人職場の方などや、経験年数が少ない職場の方などが、気軽に第三者の意見・アドバイスを聞いてみたいな!という方々に、是非オススメしたいと思っています。

 

次に、実際の事例相談についてご紹介したいと思います。具体的に、会員の皆様がどのような相談をしているのか、気になっている方も多いと思います。

 

今回紹介する相談事例は、四肢麻痺の対象者(基本動作、ADL動作はほぼ全介助だが、上肢はリモコン操作や手部を口元まで運ぶ随意運動は可能)を担当しているセラピストの方からです。常にベッド上で過ごされていることから、生活の中でポジティブに楽しくなる事ができるよう、対象者の方の希望の自宅の音楽CDを自分で好きな時に聞きたいという点に対して、方法を検討しているという相談内容でした。

 

具体的な対応提示としては、スマートフォンを使用し、操作はタッチパネル操作。また固定には、自転車用などのスマートフォン固定具の紹介、また購入に関しての金銭面での支援制度の紹介(収入が少なく経済状態が厳しい為)を行いました。

 

相談者のセラピストの方からは、「頂いたアイディアをチーム内に持ち帰り、試みてみようと思います。」という声を頂きました。相談終了後も、継続した相談も受け付けております。

 

また、今回は相談方法についての紹介も行いたいと思います。文字だけでの相談では、伝えきることが難しい状況があります。その場合、相談者より写真等を添付して相談していただくことも可能であり、文字では伝えきれないような、より細かい状況を伝えることができるシステムにもなっております。

 

最後ですが、患者さんの生活をサポートするために、大きな力を発揮する福祉用具たち。

OTにとっては強力な武器の一つです。

でも、数ある製品を患者さんの状況に応じて使いこなすのは至難の業ですね・・・

「誰かに相談してみたい!」「もっとよい支援を考えたい!」「何かいい製品はないかな?」

そんな困ったときは、気軽に福祉用具相談支援システムを気軽に利用してみてください!

 

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