尿吸引ロボ 「ヒューマニー」
ユニ・チャーム ヒューマンケア(株)
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カテゴリー:自動排泄処理装置 |
製品について
尿吸引ロボ[ヒューマニー]は本体と接続された専用の吸引パッドを身体にあてて寝ているだけで、排尿のたび、尿を瞬時に自動吸引して体から離してくれる。おむつ交換を無くせるだけでなく、頻尿の方でもトイレを気にせず朝までぐっすり休む事が出来る商品である.
特徴
ヒューマニーの3大特徴
- 尿を外にもらさない
パッド内臓センサーが尿を検知して自動吸引します。 - お肌をぬらさない
パット表面の尿残量はずっと約0.5㏄以下。 - ゴミ重量・CO2排出量を大幅削減する
ゴミ重量は従来のおむつの約1/10。CO2排出量は75%削減。
使用方法
- 本体をセットする。
- 電源アダプターを接続し、電源スイッチをいれる。
- タンクをセットする。
- 蓋を閉める
- パッドと本体をセットする
- 接続ケースを開ける
- 接続ケースとパッドセンサーを合わせ閉める。
- 尿吸引チューブをパッドに接続する。
- 利用者へパッドを装着する。
- 詳細はヒューマニーのホームページにて詳細な動画がアップされているので参照して頂きたい。
介護保険による福祉用具レンタル(貸与)の有無
レンタルあり
2012年4月よりヒューマニー本体は介護保険のレンタル適応商品となった。
評価
たばきち |
得点:3.0 | 操作機能性:★★★★☆ デザイン性:★★★☆☆ |
安全性:★★★☆☆ 価格:★★☆☆☆ |
メリット 施設よりも、在宅向きの製品だと思います。対象者としては、特に尿量が多く、夜間のオムツ交換をされている方にはお勧めです。介助者の夜間の介護量の軽減につながります。また、パットに水をかけて自動吸引後のパットの濡れ具合の確認を行うと、思ったよりも濡れておらず、ご本人様の肌の快適性が良い事が挙げられます。場面としての使い方の例ですが、バッテリーがついているため、車での長時間の移動が必要な場合にも良いと思いました。 デメリット 管理・メンテナンスという点の問題があります。施設で使用するにあたってのデメリットを挙げるとしたら、施設スタッフが使用方法や、管理方法等を確実に把握している必要があります。施設では、スタッフが大人数になるほど操作によるトラブルが出てきそうです。使用場面では、排尿が無い限りは止まっているため、すぐに故障したか分からない場面もありそうです。また、パット交換のランニングコストがかかります。(専用のセンサー付きパット代は1パック16枚入りで約4800円。一枚あたり約300円です。1ヶ月で約9600円となる計算(夜間のみの使用)です。) |
arata |
得点:4.0 | 操作機能性:★★★☆☆ デザイン性:★★★★☆ |
安全性:★★★★☆ 価格:★☆☆☆☆ |
私がヒューマニーを導入させて頂いたケースは脳血管疾患の方で日中は見守りでのトイレ動作が可能な方であった。しかし夜間は眠剤の影響もあり失禁の状態であった。夫と二人暮らしであるため出来る限り介助負担もへらしたい。この記事を読まれている方も同じようなケースを担当した事があるのではないかと思う。そこでヒューマニーの導入に至った。初めは利用者自身も半信半疑ではあったが導入するとその快適さに利用者自身が感動し、そのまま導入となった。吸引する際のモーター音等が気になるではないかとの懸念もあったが実際に使用しているとあまり気にならないとの事であった。 今回は夜間のみの使用ケースではあったが様々なシチュエーションで使用ができるのではないか。 ただ本体は介護保険にてレンタル可能とはなったがランニングコストとしてパッド料金(16枚で5000円程度)は発生するので導入時には十分な説明が必要である。 |
マチ子 |
得点:4 | 操作機能性:★★★★★ デザイン性:★★★☆☆ |
安全性:★★★★☆ 価格:★★★☆☆ |
男女の尿器の形状の違いから「女性用の自動集尿器は難しい」と言われていましたがこの製品は「尿取りパットを集尿器」にしています。パットのメリットとして尿器にぴったりフィットさせなくてもよい、多少臥位姿勢が崩れても「集尿器」と「尿器」のずれによる「集尿器に尿が集まらない」というトラブルが起きにくい。またスイッチ類の表記が分かりやすい、使用方法が複雑でない、使用方法について動画サイトを用意している、など使い易さへの配慮も伺える。 夜間帯のオムツ交換の労力削減のため数例に使用したが、使用不適だったケースは「側臥位・ないし半側臥位で臥床するとパットの尿感知センサーに尿が届かなかった」「寝返りや下肢痙性によりパットがズレた(パットのズレ対策のため付属品の腹巻様の“ネット”を使用してもズレるケースがあった)」「尿量がパットのセンサーを感知しない程度量(少量)が複数回で、その都度集尿されなかった」「集尿用のカテーテルが気になり不眠になった」を認めた。 |
概要
対象者 | 脳血管疾患、脊髄損傷、神経難病、脳性マヒ等、排尿に障害がある方全てが対象となる。 |
価格 | ヒューマニー本体:介護保険レンタル対象、レンタル料9000円、利用者負担900円 チューブ・タンクセット:介護保険購入対象、30000円 尿吸引パッド:医療費控除対象、オープンプライス(16枚で約5000円) |
メーカー | ユニ・チャーム ヒューマンケア(株) |
ホームページ | http://www.humany.jp/ |
担当者からの コメント |
当社では、特に在宅での排泄ケアは主となる紙おむつだけでなく、特殊尿器、ポータブルトイレなど様々な用具をその時の「環境」や「状態」に合わせて、組み合わせてお使い頂くことが肝要であると考えています。
ご本人やご家族の希望される状態と課題に合わせて、紙おむつと福祉用具を組み合わせてお使いいただくことで、QOLの改善につなげたいと考えています。 そのうえで、ヒューマニーの製品特長は
上記から以下のような方にお使い頂いています。
介護保険をお使いの方は、主に夜間しっかり休んで、昼間の活動を充実させるために夜間使用されています。 一方で障がい者の方は、昼間の活動をより充実させるために、日中お使いいただいています。 ユニ・チャーム ヒューマンケア㈱ |