こんにちは!教育部です。
平成31年2月24日、上大岡ウィリング横浜にて、精神障害領域の現職者選択研修が行われました。
9時30分から16時40分まで、精神障害作業療法の基礎知識・展開・実践・関連トピックスの4講義で構成されておりました。
今回、ご講義の内容や参加されました会員様、会場の様子など報告させて頂きます。
⒈精神障害作業療法の基礎知識(9:30〜11:00)
講師 昭和大学附属烏山病院リハビリテーションセンター
認定作業療法士 水野 健 先生
最近の精神疾患の動向や日本作業療法の変化、パラダイムなど歴史的背景を学びつつ、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムへ精神保険医療福祉の改革ビジョンが示されている事を学ばせて頂きました。
2.精神障害作業療法の展開(11:10〜12:40)
講師 国立病院機構久里浜医療センター
作業療法士 小砂 哲太郎 先生
作業療法の展開をスライドと講師の治療経験をもとに講義されました。具体的には、入院患者様との面接について目的性や頻度、注意点など、参加会員様の質問に答えながら、参加者、講師が双方向にコミュニケーションを図りながら講義が展開されました。
3.精神障害作業療法の実践(13:30〜15:00)
講師 医療法人社団 清心会 藤沢病院 リハビリテーション課 作業療法科 作業療法士 武井 寛道 先生
精神障害領域における診療報酬や訓練時間などの解説を交えながら、実践上の矛盾点について参加者が自ら考える事が出来るように配慮された講義や、患者中心の医療について受講者が日々の臨床を振り返る事が出来る様な講義展開となっていました。この他、急性期や回復期で実践しているプログラムの紹介、事例紹介など、講師の臨床経験を交えながら興味深い内容が盛り沢山でした!
4.精神障害作業療法関連のトピックス(15:10〜16:40)
講師 認定作業療法士 魚岸 実弦 先生
最後の講義では、精神障害作業療法のアプローチに関し、早期介入の重要性、就労支援、ピアサポート、訪問支援などの紹介や、包括型地域生活支援についての展望など、広く役立つ情報の提示がありました。また、認知リハビリテーションについて、受講者参加型で楽しく学べる場を提供して頂きました!さらに、認知行動療法(CBT)に関して、紹介と受講者の参加・体験を行い、明日から臨床で実践できる内容となっていました!
今回の現職者研修では、講師の先生方の臨床経験や受講者参加型の体験学習など、様々な工夫がされていました。興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
受講者様の就労背景は、身障領域の方々が多く占めていた様に思います。領域にとらわれず、良いものを貪欲に取り入れていこうという熱意が開場に満ちていた様に思います。また、他県遠方から参加されている会員様も多数おられ、志の高さがうかがわれました。
都道府県士会員の皆様におかれましては、今後も開催されます、研修に是非ともご参加頂けます様、何卒宜しくお願い致します。
次回は…。
平成31年3月10日(日曜)
テーマ:「事例検討」・「事例報告」
受付10:00~
開場:上大岡ウィリング横浜 生涯教育受講記録、研修受講カード(バーコード・会員番号・氏名が記載されている)をご持参下さい。
宜しくお願い致します!