第3回 明日から使える環境調整スキル研修が開催されました!

先日、第3回明日から使える環境調整スキル研修が開催されました。

今回のテーマは「移動編」という内容で行われました。

 

午前:車椅子の移動について

車椅子の移動について、神奈川リハビリテーション病院の平田先生にご講義頂きました。

平田先生より、車椅子の選定として、椅子としての役割と車としての役割をそれぞれご説明頂きました。実際の事例の話もあり、とても分かりやすい内容でした。

実技では、姿勢の評価から車椅子と身体の適合のチェックの仕方、上肢駆動での調整と片手片足駆動の選定を行いました。臨床で平田先生が行っている選定のポイントなどのお聞きでき、貴重な時間になりました。

各グループに分かれて、実際に調整の実技を行って頂きました。平田先生に加えて、福祉用具の業者の方にも参加して頂き、調整の箇所の確認や調整道具の使い方など細かくご指導頂きました。

 

午後:屋外アプローチ

屋外アプローチについては、横浜市総合リハビリテーションセンターの藤井先生にご講義頂きました。

藤井先生からは、玄関の環境から屋外の段差解消のポイント、屋外での車椅子の操作や電動車椅子の選定、階段昇降機や歩行車の選定など、さまざまな福祉用具や福祉機器のご紹介も含めてご講義頂きました。

講義後は、実際にさまざまな歩行車の操作性の違いや電動車椅子の機能の違い、ハンドル型電動車椅子の操作体験、可搬型段差昇降機の体験など、屋外での移動に関わる福祉用具を体験して頂きました。

藤井先生のご講義では、毎年新しい福祉用具をご紹介頂いております。

歩行車は、ナブテスコさんの現在開発中の歩行車で、坂道や段差の上りも下りもアシストしてくれるタイプになります。小さな段差もアシストしてくれる部分は、操作をしてみると力を入れずに上れるため、屋外でも使いやすい歩行者なのではないかと思います。

車椅子のブレーキは、ハーツエイコーさんのブレーキを延長する用具になります。現場でブレーキを延長して生活されている方が多いということから開発された用具とのことです。

 

今回も多くの方にご参加していただき、本当にありがとうございました。

 

今年度はあと2回研修が開催されます。

11月4日(日) 起居・移乗編

こちらは、ポジショニングやマットレスの選定、リフトなどの移乗機器の選定などの内容になります。

参加申し込みはこちらから  https://kana-ot.jp/wpm/lecture/post/6742

12月1日(土) 嚥下とコミュニケーション編

こちらは、嚥下に関わる環境調整と、コミュニケーション機器の選定などの内容になります。

 

11月の研修はもう少しで定員に達し、12月の研修は10月より募集していきます。

ご興味のある方は、ぜひご参加下さい。皆様のご参加をお待ちしております。

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