作品No.26 拘縮悪化予防スポンジ

作品
拘縮悪化予防スポンジ
製作者
佐藤良枝OTR(曽我病院)

目的
慢性期の方の手指の拘縮悪化予防スポンジ

対象
手指を硬く握り込んでいる方

材料道具
台所用スポンジ、帽子用ゴムひも

製作方法
台所用スポンジの写真左側の部分を切り取る
拘縮悪化予防スポンジ_材料
切り取ったスポンジの側面にはさみを入れ切り開く
帽子用のゴムひもを中に通してから縫い閉じる
対象者の手指に合わせてスポンジをカットする
出来上がりが円錐形になるので、他職種の方でも装着しやすいように母指側に目印をつける
拘縮悪化予防スポンジ_目印
できあがり!
拘縮悪化予防スポンジ_完成
コメント
手指を硬く握り込んでしまう方にはタオルを使うことが多いと思いますが、使い勝手がイマイチ。
そこでこちらを作ってみました。

目の荒いスポンジを使っているので、洗えるし、すぐ乾くし、通気性もいいし
何と言っても、対象者の方に応じて加工がカンタンです。
タオルのように手のアーチを阻害してしまうこともないし
対象者の筋緊張によってスポンジが収縮と反発をします。
硬く握り込んでも皮膚と皮膚は接触しないし
反対に緊張が緩んでいる時にはスポンジがふくらみます。

つまり、巻きタオルでは
対象者の手指がタオルに合わせなくてはいけなかったけれど
こちらのスポンジでは
スポンジが対象者の手指に合わせてくれるのです。

続いて、応用編もご紹介。
拘縮悪化予防スポンジ_工夫
手指のにおいがきつい方には
写真左側のように、生のお茶の葉を市販のお茶パックに入れて
お茶パックが手掌面に接触するようにして
スポンジと一緒に握り込んでいただきます。

あまりにも筋緊張が高くて
常にスポンジを握りつぶしてしまいそうなくらいの方には
スポンジの中央に熱可塑性プラスチックで中に芯を入れます。
筋緊張と可動域に応じて、中の芯を細長くしたり、ちょっと太めにしたり…と加減がきくのがオススメ!
写真の右側上のものは、向かって左側の太いほうを母指側に、細いほうを小指側にして縫いとじます。

拘縮悪化予防スポンジ_縫い閉じ

(クリックで拡大します)



実際に使ってみると、手指を開く時の抵抗感が激減しました。
作成も取り扱いもタオルよりずっとカンタン!
どうぞお試しあれ~! 

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