作品
製作者
さがみリハビリテーション病院 自助具係
目的・対象
腰痛や股関節の骨折により足先まで手が届かない方で、靴下を自分で履く為の道具。
材料
クリアファイル(どんなものでも),布,フェルトシート,ハトメ,紐
製作方法
- クリアファイルを図の形(台形)に切り抜きます。
大きさはA4クリアファイルより一回り小さい位がいいですが、決まりはありません。当院では縦26cm×横15cm(先端になる短い部分)で作成しています。
硬いクリアファイルなら1枚でも大丈夫ですが、薄手の物は2枚使用します。 - 布とフェルトを1)で切ったクリアファイルより縫い代分大きく切ります。
- 布とフェルトをミシンで縫います。
この時、クリアファイルを入れる部分を残しておきます。 - できたカバーを裏返し、クリアファイルを入れます。そして入れた口の部分をかがり縫い等で縫います。
- 穴あけパンチやポンチ抜きで穴を空け、ハトメで留めます。
- ひもを通して完成!
ひもは布側から入れて、フェルト側に結び目を作ります。
- 使う時に足を入れる口を広げやすくなります。
〔☆簡易版〕
当院が外部で体験会を行なう時はこちらで作成しています。
- クリアファイルを切り抜きます。
- 100円ショップで売っている“貼れる布”を片側に貼りつけ、余分な部分を切り落とします。
- 反対の面に100円ショップで売っている“貼れるフェルト”を貼りつけます。
* 丸めた時に靴下に当たるように貼ってあれば、大きさや形は好きな形で大丈夫です。 - 穴あけパンチで穴を空け、ハトメで留めます。
- ひもを布側から通して結び目を作れば完成!
使用方法
- 通常のソックスエイド同様、靴下に丸めたソックスエイド(フェルトが外側になるようにします)を差し込みます。
- 紐を持ったまま足下にソックスエイドを落とし、足先を入れます。
- 奥の方まで足を入れてから、ひもをゆっくり引っ張ります。
コメント
市販のものに比べ、布を張ったことでお風呂上りなどの足が濡れている場合でも比較的すんなり入ります。フェルトは靴下のすべり止めです。
また、最初のクリアファイルの大きさや形を変えることで、持ち運びしやすくしたり使いやすくしたりとアレンジが容易です。
簡易版は材料もほとんどが100円ショップで手に入り体験として導入に使用しやすい反面、耐久性が低いので最終的には正規版を作ることをお勧めします。