作品No.15 旦那様にネクタイ

作品
旦那様にネクタイ

製作者
磯上志保OTS(昭和大学保健医療学部作業療法学科)
星野翔OTS(昭和大学保健医療学部作業療法学科)

目的
ネクタイを上手に結びたい

対象
片麻痺、片側上肢切断の患者さん.ネクタイをうまく結べない男性および女性

材料・道具
<材料>
ワイヤーハンガー、滑り止め、靴紐、クリップ(or洗濯ばさみ)、ネ-ムプレートの部品、輪ゴム、シリコン
<道具>
ニッパー、ペンチ、ハサミ、接着剤(セメダイン、スーパークリア)、シリコンガン

製作方法

  1. ワイヤーハンガーを約30cmでカットし、上図のように形作る
  2. 先をヤスリで削り、シリコンをつける
  3. 接着剤を付け、滑り止めを図のように付ける
  4. 靴紐をネックストラップに似せて作る 

使用場面

旦那様にネクタイ

上図:『旦那様にネクタイ』を首にかけ、紐の長さを調節する

旦那様にネクタイ

上左図:小剣(裏側の方)を自助具の裏側から通して表のハンガー部分にかける
上右図:写真どおり、大剣先を首側へ通す

旦那様にネクタイ

上左図:大剣側を身体側へ通し、前方のハンガー部分にかける
上右図:大剣のほうを前に通します

旦那様にネクタイ

上図:ハンガーにかけた部分に出来たスペースに大剣を通す
ハンガーにとめているクリップをはずし、ハンガーを下に引く

旦那様にネクタイ

上図:ネックストラップの紐(クリップ)をハンガー部分から外す

旦那様にネクタイ

上図:ネクタイの結び目の位置を首の方へ上げて、完了です
 
コメント
 片手でネクタイを結ぶのはとても難しいです。すでにネクタイの形ができていて首にかけるだけの自助具はあります。
 でも私たちは、今まで使ってきた愛着のあるネクタイ、プレゼントにもらった大切なネクタイをいつでも1人で、なるべく形を崩すことなく、結ぶことができないか、と考え、この自助具作成に至りました。
 『旦那様にネクタイ』は、持っているネクタイの幅によってプレーンノット・セミウインザーノット・ウインザーノットなど結び方を変えても、使用することができます!! 軽く、持ち運びも楽です☆
 また、身近にある材料で簡単に作ることができます。製作費はネックストラップ代として100円のみです。学校用のネームープレートで代用できます。ぜひお試し下さい☆☆

 

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