神奈川県警に作業療法士が採用され、2018年6月1日に着任式が行われました。
ニュースとして、インターネットにではありますが、
その日のうちに記事が掲載されています。
【神奈川県警 作業療法士】と検索して頂くと、沢山記事が出てきます。
当院としても免許センターや教習所に連携の打診を掛け合ってきましたが、
働きかけの積み重ねや働きかけのタイミングなど、
今回の採用に至った経緯としては様々な要因があったのではないかなと思っています。
作業療法士が採用されることになったのも、自動車運転が作業に属するからというだけでなく
医学的な知識からその方の生活を日常生活動作や家事動作だけでなく余暇活動や役割活動も含めて
支援する視点を持っている職種だからではないかと考えています。
また、「運転支援」という言葉を当院でも使用していますが、
この「支援」は必ずしも再開に向けた支援だけでなく、
諦めきれない方へ理解して頂くための支援や、返納となった方のその後の生活をどう考えていくかの支援など
様々な意味を込めて当院で運転に関わる作業療法士は考えています。
この一歩で地域の病院と免許センターとの連携がより図れれば、
神奈川県の運転支援体制も変わっていくのではないかなと思っています。
このまずは一歩、しかし確実に大きな一歩です。
当院としては、認知機能低下の疑いで相談に来られる方も増加しており、
やはり地域に根ざす病院として、運転に関わるリスクをいかに察知しつつ
その方らしい生活が継続出来るようどう支援していくかを求めていかなければならないと考えています。
様々な法改正が検討され、自動車運転を取り巻く状況は刻々と変化していきますが、
事故のリスクが高まっている方に早い段階で注意を促しつつ相談にのることができる地域の病院が
まずは自動車運転に関する知識をしっかりと持ち、支援できる体制を整えていく事が重要ではないでしょうか。
と、数か月ぶりの更新が文章ばかりになってしまいましたが、
つちのこ農園や自助具の情報も今年度も更新していこうと考えていますので、
よろしくお願い致します!!
さがみリハ 運転支援係