こんにちは!自動車運転班です。
このシリーズで、前回はドライブシミュレーターについてお伝えさせて頂きました。
しかし当然ながら自動車運転能力評価はドライブシミュレーターが全てではありません。
机上での検査やドライブシミュレーターの検査などを総合的に判断していくことが多いです。
基本的に自動車運転は、
①身体の動き(アクセル・ブレーキなどのペダル操作、ハンドル操作、座位姿勢の保持など)
と
②高次脳機能(状況の判断など)
が複雑に関わっていると言われています。
自動車運転に必要な高次脳機能についてはまた別の機会で掲載したいと思いますが、
今回はシミュレーター以外に行なう検査のうち
自動車運転能力の評価に特化した机上での検査「脳卒中ドライバーのスクリーニング検査【SDSA】」についてお伝えしようと思います。
SDSAは、英国のNouri & Lincoln博士らによって開発された、脳卒中の方が安全に運転可能かどうかを予測する検査の日本語版です。注意や空間認知、非言語性推測力等を評価していきます。
この検査は
・ドット抹消(条件に合うものをチェックしていく)
・上の写真のようなカードとボードを使う検査2種類
・標識問題
の4つで構成されており、それぞれの検査に要した時間や点数を計算式に当てはめ
合格群が不合格群かが結果として表示されます。
全て行なうと、1時間くらいはかかります。
高次脳検査は他にもいろいろありますので今後もシリーズとして
自動車運転に必要な能力や関連する情報を作業療法士目線でお伝えできればと思います。
次回をお楽しみに!