作品
製作者
川口のどかOTS(昭和大学保健医療学部作業療法学科)
但馬優子OTS(昭和大学保健医療学部作業療法学科)
使用目的
わずかな握力でCD・DVDをケースから取り出し、プレーヤーまで運ぶ。
対象
リウマチの患者さん
指先の筋力が低下している人や巧緻性が低下している人など
使用場面
《CDケースを開ける》
- ピンセットの間に手のひらを上にして差し込み、出ている割り箸をCDケースの端を引っかけて少し持ち上げる。
- そのままスライドしてもう一方も持ち上げ、両端が外れたら、ふたを開く。
《CDを取り出す》
- スポンジの付いていない方の割り箸の先をCDケースの中心の穴に差し込み、スポンジの付いた方をCDの上のふちに引っかける。
- 手前に引いた後、持ち上げてオーディオプレーヤーまで運ぶ。
製作方法
- そのうち、一本は細い方の先をCDケースの中心の穴に合わせて、少し細く削っておき、先がずれないように先より少し上をビニールテープで巻く。
- また、ゴム製スポンジを小さく切って、もう一方の割り箸の先にはさみ、スポンジがずれないように上半分をビニールテープで巻く。
- ピンセットをCDの半径の幅くらいに広げる。
- 1.の割り箸をピンセットよりも5㎜上に出るようにし、ビニールテープで固定する。
- 2.の割り箸は割り箸の上がピンセットから突き出さない位置で固定する。(下の方を1.の先より長くするため。)
- 長軸方向に半分に切ったゴム製スポンジを割り箸の握る部分に接着剤でくっつける。
材料・道具
割り箸、ピンセット、ビニールテープ、ゴム製スポンジ(チューブ型)、接着剤、カッター
コメント
CDケースを開ける、CDを取り出す、CDを運んで入れるまでの、CDを聞くための一連の動作を一つの自助具で行うことができます。
とてもリーズナブルで作成も簡単です。
CDを取り出す際のコツは、下に押し付けたり、挟もうとせず、軽く引っかけて手前に引くことです。