自動車運転関連情報 シリーズ② ドライブシミュレーター

自動車運転班です!

 

前回に引き続きシリーズ②として、自動車運転評価ではどのような事をしているかをお伝えしたいと思います。

しかし自動車運転支援を行なっている病院・施設によって評価内容に若干の違いがあることもあり、
あまり具体的にはお伝えする事はできません。

 

そこで今回は紹介としてになりますが、ドライブシミュレーター(ドライビングシミュレーター)の概要をお伝えしてみようと思います!

前回のシリーズはこちら↓
シリーズ①法律関連: https://kana-ot.jp/wpc/kanadrive2019/2020/50

※今回はあくまで自動車運転班の班員が所属する病院での一例として紹介させて頂きます。
全てのドライブシミュレーターで同様の検査を行なっていたり、
全ての患者様が適応になるわけではありませんのでご了承下さい。

 

自動車運転の評価は、「机上検査」「ドライブシミュレーターでの検査」と大きく2つの検査を行ない
総合的に自動車運転に必要な機能を評価していきます。

ドライブシミュレーターと聞くと大掛かりな機械を想像するかと思いますし、
自動車教習所に置いてある機械を思い浮かべる方が多いかと思います。

実際に、大きさや機能に至るまで機種によって様々です。
大きいものでは実際の自動車のようにシートが動くようなものもあるようですし、
小さいものだとパソコンでできるものもあります。

 

徐々に病院に設置している事が多くなってきているドライブシミュレーターはこんな形です。

この製品は本体はデスクトップ形のパソコンそのものでテレビゲームのコントローラーを使用するため、
コンパクトに机の上で収まる形です。
画像のように3つの画面を使うものと、1つの画面を使うものがあります。

 

ドライブシミュレーターでの評価内容としては、実際の運転操作に近い操作の中で

1)アクセル・ブレーキペダル、ハンドルやウインカーの操作
2)反応速度(反応時間)の計測
3)道路交通法を遵守しながら、道路状況に合わせた運転ができるか
4)危険な場面の予測と回避行動がとれるか

などをコースを回りながら評価していきます。

 

ドライブシミュレーターは反応速度などの数値が結果として出るため客観的に評価できると利点がありますが画面酔いなどが生じる可能性がある事や、
小さいドライブシミュレーターでは実車と比べると操作や感覚は独特であり、
冒頭でも記載しましたが、様々な評価の結果から総合的に判断していくための一つの手段として行ないますので、
この結果が良かったから自動車運転ができるというわけでも、安全な運転が保証されるというわけではありません。

 

今回は、ドライブシミュレーターについてをお伝えしました!
今後も自動車運転に必要な能力や自動車運転に関連する情報を作業療法士目線でお伝えできればと思います。

 

次回をお楽しみに!!

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