地域リハビリテーション部(以下、地域リハ部)では、より地域に基づいた活動を目指していきたいと考えており、その一つとして神奈川県内の障害者団体との交流・連携を推進するための事業を展開していきます。今年度は様々な障害者団体の活動を把握するため、それぞれの会合に参加し、その状況を県士会員にお伝えしています。
今回は「日本てんかん協会神奈川県支部」と「脳卒中者友の会 泉睦会」の会合に参加しました。
(文責:地域リハ部 笹森、河村)
【社団法人日本てんかん協会神奈川県支部】
日時:平成21年9月19日(土)10:00~12:00
場所:ラポール横浜
社団法人日本てんかん協会(別名:波の会)は、’73(昭48)に二つの病院の待合室でできた「小児てんかんの子どもをもつ親の会」と「てんかんの患者を守る会」が、’76(昭51)年10月に統合し、国際障害者年の’81(昭56)年に厚生大臣(当時)から許可され、社団法人になりました。
てんかんに対する社会的理解の促進、てんかんに悩む人たちの社会援護活動、てんかん施策の充実をめざした調査研究や全国的な運動を展開し、47都道府県の支部で学習会や交流会が行われています。
今回は神奈川県支部の学習会に参加させていただきました。学習会は1回/月の頻度で行われており、テキストの抄読をおこなっているとのこと。この日はテキストの著者(臨床心理士)による講演を拝聴することができました。参加者は当事者、家族と支部のスタッフ。専門職の参加も期待しているとのこと。
参加者(当事者)の1人の話では、「発作がいつ起こるかわからないので、外出に抵抗を感じる人達もいる」とのこと。外出先で発作が起こり、救急搬送されたときの自己負担のことや、駅のホームで電車を待っている間の立ち位置のこと、発作の度に呼び出される家族のことを考えると自ら閉じこもりになってしまう人も少なくないとのこと。支部でおこなう交流会などは外出のいい機会になっているとのことでした。
(社団法人日本てんかん協会 http://www.jea-net.jp/)
(社団法人日本てんかん協会神奈川県支部 http://www005.upp.so-net.ne.jp/nami/)
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