~作業療法の面白さを知ろう・伝えよう~
学会長 水島 眞由美
横浜リハビリテーション専門学校
2014年を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか?本年は6月に横浜の地で第16回世界作業療法士連盟大会・第48回日本作業療法学会が開催される予定となっており、日本においても横浜においても、またひとつ歴史的な幕開けとなる年になります。こうした状況の下、来年の2015年4月19日、横浜リハビリテーション専門学校で、第15回神奈川県作業療法学会が開催される運びとなりました。
さて、1965年日本に理学療法士及び作業療法士法が施行され、はや50年を迎え、リハビリテーションにおける作業療法の検証や振り返りの転機となる年かと思います。50年前と比較しますと、高齢化社会の進展にあわせて、作業療法士の有資格者数も6万5千人を超えて急増し、「作業療法」という言葉も各種メディアに流布され、その必要性や効果、認知度も高くなっているかと思います。しかし、現在では、作業療法士の求人状況が増加しているのに対して、全国の養成校レベルでは入学定員割れをおこしている現状や新人の作業療法士の質や品格を問われるという問題も抱えています。そこで、今回の学会のテーマを「原点回帰」~作業療法の面白さを知ろう・伝えよう~で、既に県下の作業療法士の皆様に協力を頂いて、着々と準備を進めている状況です。本学会が、50年の歴史を振り返りながら、進化し続ける時代の流れに私たち作業療法士も乗り遅れないよう「温故知新」の精神で、まずは原点を振り返り、これからにつなげるひとつの転機になれば良いかと考えています。
駅や近郊の住宅地に近い地理を生かし、地域住民の方にも公開講座を行う予定であります。より一層の作業療法の啓蒙に繋がればよいかと思います。また、ベテランの作業療法士の皆様は神奈川県の作業療法の軌跡を再確認する、新人の作業療法士の皆様はこれまでの半世紀の礎をさらに発展させていけるよい転機になればと思います。適応力や発想力に優れた準備スタッフの力を借りて、作業療法の特性を生かした新たな試みも取り入れていきたいと思います。
開催まで1年余りありますが、「光陰矢の如し」一日一日を大切に、県下の作業療法士の皆様や関係諸団体の皆様の御協力を得て、共にこの学会をさらに盛りあげ、新たなステージへと展開していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。