Category: ここへ行ってきた
普段何気なく私たちが利用している公共機関。しかし、障害者の方々にとってはバリアがある所でもあります。
皆さんは車椅子の方がどのように電車を利用するかご存知ですか?今回の「ここへ行ってきた」では、広報部員が実際に車椅子でご利用された方と一緒に体験した電車の利用方法についてご紹介いたします!!
★改札では :切符購入と乗車準備★
障害者手帳をお持ちの方は付き添いの方一名まで、半額で公共機関を利用することができます。改札の駅員さんに乗車希望の旨を伝えると、手順を説明して下さいました。私鉄D線では、ほぼ全ての駅にエレベーターが設置されており、改札からホームまでは車椅子に乗車したまま移動できます。
★私鉄D線の取り組み:駅員さんの見事な連携!!★
まず乗車駅では、改札で電車乗車希望の旨を伝えた際に、降車駅も聞かれました。その後、駅員さんにホームと電車間に簡易スロープを準備して頂き、いざ電車に乗車!!
そして降車駅に到着すると…!降車位置には駅員さんがスロープを手にして、待っていました!
そうです、乗車駅の駅員さんが乗車時刻・到着時刻・乗車位置を無線で降車駅に連絡し、スムースな利用ができるように連携して下さっていました!
★社会参加のために地域が積極的にバリアフリーを!
今回、初めて車椅子で電車外出されたEさんと一緒に体験させて頂きました。手順や準備もスムースに不安なく利用できたのも、医療従事者等の関わりだけでなく、地域の環境が社会参加への大切な足掛かりになっていると感じます。そして地域の環境を知り、対象者の皆様にOTからも情報提供できることも私たちのできる社会参加への関わりのひとつと思います。
皆さんの住んでいるところはどんなところでしょうか?
また様々な地域の取り組みに興味を持つきっかけになれたら幸いです。
取材:酒井
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「訪問リハビリテーション」(注)で働くOTにどのようなイメージを持っていますか???今回の「ここへ行ってきた!!」では広報部員が毎日行っている「訪問リハ」について紹介したいと思います!!
「生活」を援助するOTは、対象者の大切な時間を共に過ごしています。対象者の方に充実した援助が提供できるよう、考えるきっかけになれば幸いです。
★訪問リハの一日★
某訪問看護ステーションには、PT4名・OT2名がいます。一日約5件、車で利用者様のご自宅に伺っています。介護支援専門員・利用者様・ご家族様から「困ったこと・希望」を伺い、利用者様がより長く在宅生活を過ごせる為に必要な機能訓練・活動・指導・環境の工夫を提案・提供しています。
★在宅で生活すること・・・訪問リハに行って感じていること★
Eさん99歳。昨年夏の腰痛により自立生活から突然の寝たきり、要介護者に…。「除痛・生活の介護負担軽減」を目的に介入しました。現在では入浴以外の屋内動作は自立し、再び元気に生活されています。
Eさんのご自宅は築200年以上のお屋敷!上がり框は約40cm、畳間や段差が多く、身体的なバリアは沢山。しかしこの場所こそがEさんの生活されてきた環境なのです。その環境と身体がいかに上手く付き合っていけるかを考え、動作練習や環境設定の工夫を実施してきました。そして何より暖かいご家族のご協力とご本人様の気持ちこそが自立生活に達したポイントかと思います!「若い人たち(ご家族様のことです)がよくやってくれているから、ここまで生活できたんだよ。この調子だと100歳まで元気でいられるよ!」とEさん。頼もしいかぎりですね。最近は昔の下肢骨折から起因する肩の可動域制限に対しても介入中。趣味の書道や食事の箸操作が上手くなるように、今も頑張っています!
★病院で働く新人OTの皆さんへ・・・
リハビリテーションはさまざまな時期・対象者の方に関わっています。「家庭復帰」の先にも生活は続きます。病院での目標によく挙げられる「家庭復帰」も、その方がどういったご自宅・ご家族で生活していくのかを考慮し、検討することが大切と思います。在宅生活の環境はさまざまです。対象者のニード・満足度が生活の質を高めるを忘れずに、これからも皆で頑張って援助しましょう!!
注:介護保険では「訪問看護7」及び「訪問リハビリテーション」が作業療法士等の行う訪問リハです。
取材:酒井
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