139号:百合丘地域生活支援センター ゆりあす

ko139_1 今回は川崎市麻生区にある百合丘地域生活支援センター ゆりあす(以下ゆりあす) を取材してきました。ゆりあす は川崎市が設置し、NPO法人たま・あさお精神保健福祉をすすめる会が運営しています。精神障害のある方が「一人ひとりが、一人じゃないんだ」を合言葉に、自分のペースでゆったりと過ごせる場の提供を提供しています。また、お互いの交流を通じて「安心・自信・自由をはぐくむ」ことができるよう応援しています。センターはまだ新しく、明るくさわやかな印象でした。取材当日はメンバーさんとスタッフの全体ミーティングがありました。それぞれの自己紹介と近況報告から始まり、スタッフからの事務連絡や今後のイベントについてそれぞれが意見交換をしていました。ミーティングの後、数名のメンバーさんとOTの望永さんと一緒に ゆりあす の活動について話を聞かせていただきました。

?ゆりあす を利用するにはどうすればいいのですか?
 1.川崎市在住の方で2.精神科・神経科などで受療中の方で3.ご自身で登録の意思のある方を対象としています。また、利用の際には登録をお願いしています。登録は無料です。

?ゆりあす ではどんなことができるのですか?
 昼食や夕食(どちらも有料ですが、とても安い!)をメンバーで協力して作り、一緒に食べたり、様々なプログラムに参加することができます。プログラムには、パソコン講座、スポーツ、手芸、勉強&交流会、法律相談、コンサート、就労ミーティング、外出などがあります。専門家を講師に招いたプログラムもあり、メンバーさんにも好評です。また、センター内には浴室や洗濯機があり、有料で使うことができます。

?職員の構成は?
 PSWが4名、保健師が1名、OTが1名です。OTは、メンバーさんとの関わりの中でOTらしさを発揮できるように頑張っています。

ko139_2?ゆりあす が力を入れているピア活動とは何ですか?
 ピアとは同じ境遇を分かち合える仲間のことです。ゆりあす には現在ピアサポーター(ボランティア)が8名、ピアガイドヘルパー(福祉的就労者)が7名います。ピアになるためには、研修を受けることが必要です。

!メンバーさんからひとこと!
-ピアガイドヘルパーの資格を取って自分のペースで仕事を始めることができました。当事者同士だからこそできることがあると思います。
-外出の機会になります。ゆりあす でいろんな人と交流が持てて良い。

!OT望永さんからひとこと!
 昨年の開設から現在まで、ゆりあすの登録者は300人になりました。ピア活動など、もっと当事者が活躍できる場を探していきたいです。病院と在宅の間に ゆりあす のような身近な支援センターがあれば、より良い地域社会参加ができると考えています。

 今回の取材では、ゆりあすの職員とメンバーさんのほのぼのとした雰囲気が印象的でした(^0^)。

取材:大宮

百合丘地域生活支援センター「ゆりあす」
川崎市麻生区百合丘2-8-2  TEL:044-281-6641
開館時間:月曜日~土曜日 10時~20時

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