♪あなたがともした小さな灯りが たとえどんなに小さくても きっと誰かを励ましている きっと誰かをささえてる♪
このフレーズは現在練習している人形劇「すてきなホーム」の挿入歌「あかりをともそう」の一節です。一人の力はわずかでも、合わさることで大きな力となっていく…。人形劇団「でこぼこ」の活動にはそんな思いが感じられます。
当劇団は厚木市内に拠点を置き、主に病院や介護施設の慰問活動をしています。劇団員は心の病を持った当事者とその家族、そしてボランティアの方々などで構成されており、週に1回程度練習を行っております。劇の内容はオリジナルストーリーが主体とのことで驚きです。今回は気持ちが伝わる練習を取材させて頂きました。
和気あいあい、そして真剣そのもの
休憩中に伺ったところ、非常に和やかなムードでありましたが、いざ練習が始まるとプロ顔負けの演技力です。台詞の読み合わせでは団員皆さんの口調が変わり、雰囲気に引き込まれていきました。さらにその日は歌唱練習となり、私も一緒に加わっての合唱となりました。その中でメンバーの一人が歌詞の一部変更を提案。みんなで話し合う中で変えることとなりました。この柔軟性が一つの特徴のようです。
モットーは「みんなちがって、みんないい」
人形劇の楽しさをみんなに知ってもらい、みんなで分かち合いたいという趣旨のもと、平成16年頃より活動を始めました。障がいに関わらず、それは個性であり、みんなちがってでこぼこだけれども良いものを必ず持っている。そんなメッセージが劇団名「でこぼこ」には込められています。
人形劇は人形の製作や道具、ステージ、音響の準備等様々な役割をこなしてできるものです。そのような役割を無理せずに自分ができるものを行い、時にはそれを他メンバーが補いつつ活動している姿が練習からも感じとれました。でこぼこでは障がいという概念を取り払い、みんな一人の人間として活動しています。活動中に当事者、障がい者という言葉は使っていません。団員として興味のある方、公演を依頼したい方は県士会事務局、もしくは電子メールkaotアットマークkana-ot.jp(件名:広報部へ転送)までご連絡下さい。
取材:千葉
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