136号:環境をつくることの大切さ

イメージ_136 昨年の夏に、“多言語で話そう”をテーマにしたサークルに家族で参加するようになりました。
 始まりは、『息子に語学を身につけさせたい』『家族で共通の何かをしたい』という思いからでした。 そのサークルとは、色々な国の言葉のCDを家などで聴いて、サークルの場でいろいろな国の言葉で話し、ホームステイなどの国際交流も積極的に行っているというもの。
 そのサークルの参加者いわく、ただその多言語の環境に身をおいているだけで色々な国の言葉がしゃべれるようになるということで、かなり『怪しい~』と思いつつもなぜか気になって入会してしまいました。

 サークルに参加してから、インド人のホームステイを受けたり、私自身、色々な国の言葉を覚えようとして少しずつ身になってきた感じですが、息子はサークルの人たちと遊ぶことをただ楽しんでいるだけ。
 それが最近、息子に変化が現れました。突然、英語のCDのフレーズを聞き取って日本語の訳を言ってくれたり、私と一緒に中国語のCDのフレーズを言ってみたりと、溜まっていたものが溢れるようにポロポロと多言語が出てくるようになりました。

 そんなことをきっかけに、環境から学ぶことの大切さを改めて感じました。そういえばリハビリも同じで、よりよい回復のための環境づくりを心がけて患者さんと接しています。人間が本来持っている環境に馴染む能力を利用した手技もあります。嬉しいことは、大人も子供も同様にその環境に馴染む能力が備わっているということ。私にもまだまだ成長の可能性があるということです。
 息子の言葉の成長を楽しみつつ、まっさらで純粋な息子のスポンジのような吸収力にすぐに私は追い越されてしまうだろうと考えると、「負けてられない」と奮起する今日この頃です。

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