大会長挨拶

平素より一般社団法人神奈川県作業療法士会に御協力を
賜り誠にありがとうございます。会長の神保武則です。
この度、第5回神奈川県臨床作業療法大会の大会長を拝命
することになりました。何卒宜しくお願い申し上げます。







神奈川県臨床作業療法大会は、一般社団法人神奈川県作業療法士会が2年に1度開催して
いる大会です。第5回神奈川県臨床作業療法大会は、「暮らし・生きがい」に貢献してい
る作業療法士たちが、医療専門職を代表する職能団体としてより多く作業療法を知って頂
く機会を提供し、“一般の方々や他職種の方々と共に学ぶ機会を持ちたい!!”、という想いに
立って開催することとなりました。本大会に関心を寄せて参加して下さる方々に対し、大
会実行委員が日々の日常業務を傍らに、有益な時間が提供できるように工夫を凝らしてお
ります。是非参加してみて下さい。


第5回神奈川県臨床作業療法大会のテーマは「共生社会と作業療法」です。2025年に向
け我が国は“地域共生社会の実現”を謳っており、今こそ、作業療法とは何か、作業療法士
は何を考え行動すべきなのかを問う時代となりました。総務省統計局「国勢調査」の国立
社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成29年4月推計)によると、65歳
以上の高齢者数は2025年には3677万人となり、2042年にはピークを迎える予測(3935万
人)とされています。75歳以上高齢者の全人口に占める割合も、2055年には25%を超える
見込みである、としてます。人口動態調査としては、38年後の2060年に人口が8000万人
台となり、医療体制が崩壊され死滅都市が増えるのではないか、とも言われております。
先の事として捉えるのではなく、近い将来、我々の予測し得ない社会状況に陥り、様々な
不安を抱える生活があるかもしれません。今こそ、我々作業療法士の一人ひとりが積極的
に“地域共生社会の実現”を推進するため、時の鐘を鳴らす行動が求められるでしょう。
 

さて、今回の第5回神奈川県臨床作業療法大会は、関心のある誰もが参加しやすい、「
オンライン」での開催を選択しました。対面形式とはなりませんが、御自宅に居ながらい
つでも参加が可能となります。オンラインでありながら温度感や人肌感が感じられるよう
にしていきたいと思います。内容は一般の方々と共に学ぶ公開講座と、専門職が更に掘り
下げられるよう論点の共有ができる専門職向け講義等に分けた構成としてます。講師の方
々にお声掛けさせていただいているとこではありますが、「認知症と共に生きる社会の実
現」「行政からの地域共生社会の実現に向けたアドバイス」「精神領域の退院支援や地域
支援」「作業療法士による自動車運転支援」など最新の情報提供ができるよう企画をして
おります。

是非とも多くの参加を大会実行委員一同お待ち申し上げております。大会開催日は、2022年12月11日(日曜日)です。皆さまとお会いできることを楽しみにしております。何卒よろしくお願い申し上げます。

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