第14回 神奈川県作業療法学会からメッセージ
神奈川県作業療法学会長 菅原 洋子
神奈川県作業療法士会の皆様、4年ぶりに開かれる神奈川県作業療法学会から直前のご挨拶を申し上げます。振り返れば2011年の3.11東日本大震災の影響により北里学会が中止になり2年が過ぎました。今週末4月21日の小田原学会では、北里学会の思いを様々な意味で受け止めてこれまで準備をしてきました。3月はじめに、虹と小田原城の学会誌が会員の皆様お一人お一人に届いているかと思います。
本学会のテーマ「つなげよう 過去から未来へ」として神奈川県の作業療法の歴史を振り返ることで、未来を拓く若い会員の方々へのメッセージにしたいと様々に企画しました。作業療法誕生からもうすぐ半世紀が経ちます。まだまだ若い職業集団である作業療法の歴史にしっかり残しておかなければならないものは何であるのか。先輩諸氏のお話を聞くことで「温故知新」という言葉に耐えうる知識と技術を、みなさんの議論の中で確認していきたいと思います。
本学会では演題数が48題と過去最多となり、午前と午後に分けて4つの会場で発表していただきます。また昼休みにはランチョンセミナーを開催し、自助具作成の講習をします。自助具を問題解決の大きな手段として若い作業療法士の方々に再度認識していただきたいとの思いです。50食のお弁当も用意しました。「早いもの順ですよ~」と企画担当は言っております。
本学会では2つの新しい試みを始めました。その一つには保育室を設けたことです。今回は3人のお子さんをお預かりすることになりました。まだまだ子供を持った女性作業療法士の社会進出は厳しいものがあります。身近な学会だからこそ参加できる環境を整えたいので、ぜひ今後も継続していただきたいことです。二つ目は事前登録を実施させていただきました。最終的に約100名の方の事前登録がありました。手続きの確認がスムーズでなかったり、入金に関して厳しい措置をさせていただいたりと行き届かない点もありましたが、事前登録により当日の受付や、参加者数の予測に大変助かりました。ここにあらためて感謝申し上げます。
参加者の会員の皆様が心楽しく学会に参加していただきたいとできる限りのことを予測し準備しましたが、当日は何かとご不便をお掛けすることがあると思いますので、いろいろとご意見を頂ければ幸いです。実行委員約40名、学生約65名のスタッフで皆様をお待ちしておりますので、多くの方々の参加をお待ち申し上げております。