(社)日本作業療法士協会・生涯教育制度の目的と経緯
日本作業療法士協会(以下、OT協会)では、作業療法士の質の向上を目的として平成10年度に「生涯教育単位認定制度」を創設し、その後協会の第三次長期計画の「専門作業療法士制度の検討」を踏まえて平成15年度に制度を改定し「生涯教育制度」としました。
また、平成21年度専門作業療法士創設により生涯教育制度全体の整合性を図る必要性から、作業療法を取り巻く現状及び今後を見据えた内容とするため制度創設10年目を迎えた平成20年度に新たな改定が行われました。
さらに、平成25年度には、周囲の環境変化に合わせた次の段階へのステップアップに加え、これまでの経緯を尊重しつつ、協会会員の身の丈を見定めた内容への2回目の改定(生涯教育制度改定2013)が行われました。
「生涯教育制度」は、生涯学習を支援、強化しながら、新人の基本的臨床実践能力の向上と作業療法の現場における臨床実践能力の更なる向上と、専門性の確立に寄与できるような人材育成や後輩育成の必要性を重視して、教育・研究・管理運営の研修、事例研究の指導等により一定水準以上の作業療法士を協会が「認定作業療法士」、「専門作業療法士」(平成21年度創設)を認定する資格認定制度です。
(社)日本作業療法士協会: http://www.jaot.or.jp/post_edu……ougai.html
(社)日本作業療法士協会・生涯教育制度の概略
- 平成15年以前の協会入会者は、生涯教育制度基礎研修のうち現職者選択研修と50ポイントは免除されます。(生涯教育制度基礎研修修了申請をして下さい)
- 生涯教育制度の構造図:平成25年度改定図参照
- ポイントの詳細、各種申請要件、申請方法等の詳細は、生涯教育手帳をご参照ください。
ここがポイント:作業療法士のグッド未来へ!
- 平成21年度「専門作業療法士」制度創設!
- 作業療法の有用性や効果を対外的に示すことで
- 将来の各施設「認定(専門)作業療法士必須」の施設基準へ
> 平成25年4月:生涯教育制度改定について
基礎ポイント(自由選択)について
OT学会や都道府県士会学会、OT協会・都道府県士会主催の研修会、研究会などに参加したり、発表することで基礎ポイントを修得します。
基本的なポイントを以下に示しました。詳細は生涯教育手帳、OT協会ホームページをご参照ください。
学会・研修会 | 90分以上~1日 | 1日以上 |
参加 | 2ポイント | 4ポイント |
発表(加算) | 1発表につき2ポイント | |
講師(加算) | +2ポイント | +4ポイント |
学会・研修会 | 90分以上~1日 | 1日以上 |
参加 | 1ポイント | 2ポイント |
発表(加算) | 1発表につき1ポイント | |
講師(加算) | +1ポイント | + 2ポイント |
この学会、研修会に関しては、一定の基準があります。既認定団体はSIG一覧としてOT協会サイトに掲載されています。この一覧やこの基準に則った学会、研修会に参加した場合、県士会やOT協会に申請してポイント化されます。 |