電車内にて

先日、電車内でのこと。

私は座席に座り、本を読んでいたのですが、
一人の初老の女性が、急に私の真横に座りました。

電車内にはそこそこ人はいたのですが、
もう終点に近く、座席には結構空きがありました。
しかし、その女性はわざわざ私の真横に腰掛けました。

「こんなに席が空いてるのに、
何でわざわざ私の横に座るのかな?」と、
ちょっと怪訝に思いましたが、
そのまま本を読み続けていました。

すると、視界にチラチラと白いものが…

よく見ると、隣に座った
その初老の女性がメモらしきものを私に見せてきます。

メモを読んでみると、

「私は声が出ない病気です。財布を落として困っています。
○○駅までの電車賃とバス代を1000円貸してください。」

と書いてあります。

「声が出ない病気」という真偽は定かではありませんが、
メモがちょっと使い古された(今書いたものではない)感じだったので、
私は「そういうのは駅員さんに言った方がいいよ」とお断りました。
私が断ると、その初老の女性はサッと違う車両に移って行きました。

空いている電車とはいえ、他にも乗客は数十人はいたのですが…。
その中で、私が一番「カモ」にし易そうに見えたのでしょうか。

私はよく病院でも、
「すみません…○○はどこでしょう?」と
声を掛けられます。

街角でも結構な割合でお年寄りに道を尋ねられます。
ある意味、高齢者が話しかけやすい雰囲気を
醸し出しているのかもしれません。
(自分自身ではそんなに意図はしていませんが)

あまり人が良さそうに見えるのも良くないな。
と、思いつつも、
まぁ、それはそれで仕事上は役に立つことか!?
などと考えていたら、電車が終点に着きました。

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巻頭言

本当に久しぶりの更新です。

SIGの立ち上げ、大学院進学等々
諸々ありまして、すっかり更新が
ご無沙汰になっておりました。
(完全な言い訳ですが)

約8ヶ月の間、更新していないにもかかわらず、
先日届いた県士会ニュースのブログのアクセス数の第3位に
当ブログが入るという快挙(怪事件?)を達成したため、
アクセスして頂いた方々に本当に申し訳ないと思い、
再びブログを書くことにしました。
決して忘れていた訳ではありません。

前述のとおり、私は今年の4月から大学院に通うことになり、
最近は図書館に行くことが多くなりました。

先日も、文献研究のため、朝から図書館にこもり、
機関誌「作業療法」を第一号から最新号まで
1号、1号、確認していたのですが、
途中途中で、自分の研究とはあまり関係が無いながらも、
面白そうな論文がいくつも出てくるため、
目移りしてしまい、一向に先に進みませんでした。
(特に初期の頃の方は読み物として非常に面白かったです)

中でも、私が一番面白いと思ったのが「巻頭言」でした。

「作業療法」創刊時の想いや、
自分がOTR(作業療法士)になった頃のOT(作業療法)を取り巻く環境、
それぞれのOTRの夢や希望等、創刊号から読むと、本当に熱い気持ちになります。
(余談ですが、創刊当初の広告も面白く感じました)

数十年前から変わっていないこともありますし、
全く変わってしまったこともあります。

あの頃の諸先輩方が言ってくださったことが、
今なら何となく分かる気もします。

協同医書出版さん、「巻頭言」をまとめた本出してくれませんか。

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DOTs ” Defining and Redefining Occupational Therapists Seminar “

今年の1月11日にOT Lab.を立ち上げ、
そのちょうど半年後の7月11日に、神奈川県士会よりSIG認定を頂きました。

OT Lab. は一つの手技(主義)や理論にこだわらず、
患者さん、対象者さん、作業療法士(OTR)に役立つことや、
面白そうなことにチャレンジしていく研究所(ラボ)です。

今回は、この場を借りて、来週開催予定の勉強会を
ちょっとばかり広報をさせていただきます。

” Defining and Redefining Occupational Therapists Seminar (DOTs) ”

” Define ” は「 真意・立場などを明らかにする. 定義する. 輪郭を明瞭に示す.」
という意味です。

何やら小難しく感じるかもしれませんが、簡単に言うと、
「自分なりの目線や言葉で作業療法をもう一度定義してみよう!」という企画です。

通常の勉強会の様に、決まった答えや新しい知見を
一方的に講師の先生から得るのではなく、
自分自身の中にある想いを講師の先生とともにoutputしていきます。
このセミナーには「決まった答え」や「模範解答」はありません。

これからの作業療法士達は自分自身の意見を
上手に周りに伝えていく必要があるのではないでしょうか。

3回シリーズです。
内容の詳細はこちらでご確認ください。
http://ot-lab.org/post/348

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人生ここにあり!

昨年、日本精神障害者リハビリテーション学会に参加した際に、
「人生ここにあり!」というイタリアの映画を観ました。
※原題は「Si Puo Fare(やればできるさ)」

WFOTに認可されているイタリアの作業療法士の養成校は
唯一ミラノにあるようですが、映画の舞台は、そのミラノ。
1983年、丁度、バザーリア法施行の時期のお話です。
(バザーリア法:1978年5月13日に公布された世界初の精神科病院廃絶法。
イタリアで初めて精神科病院の廃絶を唱えた精神科医フランコ・バザーリアにちなむ。)
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特に後半の屋上で水をかけられるシーンは
自分自身のことを言われている様でとても印象に残りました。

精神科領域に関わらず、多くの作業療法士が共感できる内容だと思います。

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蛇口の話

史実かどうか定かではありませんが…
幕末の武士達の使節団がヨーロッパを視察に訪れた時のことです。
ホテルに泊まった一行は、洗面所の蛇口をひねると、
きれいな水が出てくることに驚きました。

日本ではまだ井戸から水をくみ上げている時代です。

感激した武士のうちの一人が
「これで家でも美味しい水がすぐに飲めるようになる」と

「蛇口」をたくさん買って帰国しました。

参考文献:「リーダーは自然体」(著:増田弥生・金井壽宏)

もちろん「蛇口」だけでは「水」は飲めません。

この本を読んだ時、
「思えば私もこの武士のようだなあ。」と感じました。

知識や技術、理論を断片的にただ知るだけでなく、
それがどのように成り立っていて、
それをどう実践に活かしていくのかを
自分の頭をフル活用して考え抜いて、
やっと美味しい水を飲むことが出来る…

分かっていても
どうしても蛇口に目が行ってしまいます。

経験論で申し訳ないのですが、
美味しい水を飲むには、やはり自分自身で一生懸命試行錯誤して
実際に水脈を探しに行って掘ってみるというのが一番近道のようです。
他人から頂いた蛇口からは、翌日水を飲もうと思っても、
なかなかすぐに水は出てこないことが多い気がします。

そういったことを気にかけるようになってからは
「もっと美味しい水はないか?」
「もっと大きな水脈はないか?」と
日々ワクワクしながら探し回っています。

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ネコ

私の家の近くに一匹の猫がいます。

どこの猫かは分かりませんが、
首輪をつけているので飼い猫のようです。

仕事から帰ってきた時など、
しばしば私の家の前に寝転がっていたりします。

おなかが減っているとき?は、
「ニャー」と鳴いて私の後をついてきます。
(どこかの飼い猫なのでエサはやらないようにしていますが)

先日、ふと、あることに気がつきました。

この猫、私が悩んだり、考えに詰まっている時に限って、
家の前にごろりんと寝転がっているのです。

全くの偶然だとは思いますが、
彼?彼女?を見ると
悩み事を忘れ、少しなごみます。
気持ちを切り替えて、家に入ることができます。

別に私の猫でも何でもありませんが
そういう存在を嬉しく感じます。
(でもエサはやりません笑)

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街歩き

私は時間があれば「街歩き」をしています。
勉強会等で日頃立ち寄らない駅を利用した時は、
ほとんどの場合、時間を作って、行き帰りに周辺を散策したり
ひと駅分歩くようにしています。

実際に歩いてみると人々の生活ぶりが肌で感じ取れます。
思わぬところに史跡や名所があったり、
建築中のマンション等からは、最近の住宅の傾向が分かることも。
その地域のスーパーマーケットの場所は気にしてみるようにしています。

時折、細い路地に行列が出来ているような店を発見することもあり、
「なぜここで店を繁盛させることが出来るのか」を
自分なりに勝手に考察して楽しんだりもします。

「街歩き」は体力作りにもなり一石二鳥。

「この地域で自分が仕事をしたらどうするか」
それぞれの街の雰囲気を感じながら
利用できる様々な手段、展開するサービス
(提供する話題や対話の仕方も含め)について
想いを巡らせながら、どんどん歩いています。

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課題先進国日本

Worldwide, nearly 35.6 million people live with dementia.
This number is expected to double by 2030 (65.7 million)
and more than triple by 2050 (115.4 million).
「Dementia cases set to triple by 2050 but still largely ignored.
―WHO(世界保健機関)」より引用

Dementia(認知症)への取り組みは
日本では緊縛の重要課題ですが
世界ではまだ強く認識されていない?ようです。
今年、WHOはDementia: a public health priorityを発表しました。

Dementia: a public health priority
http://whqlibdoc.who.int/publications/2012/9789241564458_eng.pdf

データを見てみると、今後、東アジアをはじめとする
アジア圏の高齢者数、認知症を発症する方が
最も多くなることが予測されており、
さらにそのうち約6割は low- and middle-income countries です。

高額な機器・薬などをあまり使わずに、草の根的な介入を行っている、
作業療法士をはじめとした「日本のリハビリテーション関連職種」の
技能・技術は、これから世界において活用できるチャンスがありそうです。
(日本は良いことをやっている割に、
欧米やオーストラリアの取り組みの方に
スポットライトが当たっている気がします)

WHOや厚生労働省のwebサイトを見ていると、
自分の仕事がらみの今後の社会情勢(流れ)が分かるヒントがちらほら。
誘導を意図するような情報もあるので、その流れに乗るか乗らないか、
その意見に賛成か反対かは別として、
自分自身の立ち位置を俯瞰して見てみる際にはある程度役に立ちます。

日本の課題は遠からず世界の課題になります。
2030~50年といえば、今の若い世代の作業療法士達が
一番力を発揮しやすい時期。
若い時期は失敗や苦しいことも多いですが、
今、目の前の仕事をしっかり頑張って
技能と技術(と英語力)を磨いておけば、
脂が乗った時期に、世界には大きな舞台が
用意されているのではないでしょうか。

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