「学会シンボルマークに寄せて」 岩上さやか
第14回神奈川作業療法学会のシンボルマークは、開催地小田原の伝統工芸品である小田原提灯をモチーフにしています。
小田原は、美味しい海産物が魅力である相模湾の綺麗な海に面した場所ですので、
マーク全体を海を連想させる水色とし、主体である神奈川県作業療法士会のシンボルマークの一部である
カモメを提灯の中に飛ばしました。
小田原提灯は折りたたんで携帯でき、雨風にも強いというこれまでの提灯にはない特徴から、江戸時代の大人気商品だったそう。
今でこそ提灯を夜道に持ち歩く人はいないものの、その灯りは提灯から街灯に受け継がれ、人々が暮らしやすい灯りをともしています。
今回の学会のテーマは「つなげよう過去から未来へ」。
作業療法の世界も、時代と共に目に見える形や求められることが変わっても、受け継ぐべき真髄は変わらないのかも知れません。
時代のニーズに合った人気商品を生んだ小田原の地で、神奈川県の作業療法を発展させ支えてきた先輩方の考えに触れ、今の私たちに出来る事に思いを巡らせる…そんな学会になれば良いな、という思いをシンボルマークに込めました。