第14回 神奈川県作業療法学会実行委員会より ー 学会長 菅原洋子

平成25年に行われる県学会を引き受けました国際医療福祉大学の菅原です。先日第1回の実行委員会を開催し、始動しました。

今年行われるはずであった13回学会「MOTTO つながる心と手」の実行委員長手記と準備記録を県士会ニュース149号で読み、その熱い思いに圧倒されました。市民参加型の特徴を創造的企画によって具現化していく過程や、様々な場面での固い「絆」を結ぶ計画が幻になってしまった無念さが伝わります。14回学会では、この「志」を一部でも形にできればと思います。

一方来年24年度から神奈川県臨床作業療法大会が開催されます。2年に1度の県学会では実現できなかった臨床の成果を形にし、とことん話し合える場をもち、作業療法を科学的に追求し表現できる力を養おうという意欲的な企画がブログや県士会ニュースに溢れています。本大会の最大の特徴は抄録の前に企画書を提出するということでしょうか。ランチョンセミナーを実現できたことも素晴らしいです。作業療法の核は臨床にありという思いを共有して、これまでの学会をどのように特徴付けるのか方向性を提案するのが14回学会の役割かと心に刻みました。

また平成26年にアジアではじめての第16回WFOT世界大会が横浜で開催され、第49回日本作業療法学会と同時開催されます。作業療法士協会ニュースには毎号宣伝文が掲載されており、テーマは「Sharing Traditions, Creating Futures」です。かっこいいテーマですね。時間軸と空間軸の交差点である現在を見事に言い表し、深みと広がりのある言葉だと思いました。WFOT世界大会に向けて神奈川県会員の勢いがつく学会にできればという期待があります。

このような状況をふまえて第14回県学会は、歴史という縦の糸、神奈川県という横の糸、その中で展開されてきた作業療法という営みをしっかり見つめ、飛躍の第一歩になるような学会にしたいと心の準備を進めているところです。

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