鈴木孝治実行委員長の言葉@県士会ニュース160号巻頭言

 

小田原学会は世界への扉となる!

 神奈川県作業療法士会の会員のみなさま、第14回神奈川県作業療法学会の開催が秒読みの段階となりました。
実行委員一同、最終段階の準備に入っており、気の抜けない毎日を送っております。

この小田原での学会は、県士会のニュースやホームページでお伝えしているように、「つなげよう過去から未来へ」をテーマとしており、まずは、日本の作業療法のパイオニア世代からその次の世代、そして現在の会員へと「知識、わざ、思い」を伝える「縦糸」を基本にシンポジウムの人選を行いました。
そして、「横糸」はこれまでの日本の作業療法で伝統的に用いられていた、身体、精神、発達の各分野を設定しましたので、会員各自に参加したい分野に加わっていただき、パイオニア世代からの作業療法の真骨頂を肌で感じ取っていただきたい。
この縦糸、横糸を紡ぐのは、皆さんですが、時間的な制約もあり、一人ですべての分野に参加できるようには残念ながら工夫が凝らせませんでした。
したがって、お友達や、知り合いなどと事前に相談しながら、戦略的に分科会に出席し、後日、意見交換するなどの積極的な参加をしていただければと思います。
このような参加方法は、作業療法の各分野に共通の基盤である「作業療法の核」を見出すきっかけとなりますし、神奈川県作業療法士会の発展につながると思います。

来年は、世界作業療法士連盟の第16回世界大会が日本で開催されます。
世界の大会は、自らが他国に赴き発表し、日本の特徴を伝える意義も大きいですが、我々日本人が主催者となって、海外からの参加者に日本の良さをその場で直に伝えることのメリットはとても大きいのです。
その開催地は、横浜、つまり神奈川県作業療法士会は開催地の組織ですので、我々神奈川県の会員は、神奈川の、そして日本の作業療法の歴史を知っていなければ、海外からの参加者を十分に案内することはできません。
神奈川の作業療法の歴史は、ある意味日本の作業療法の歴史でもありますので、是非、小田原の学会で十分な議論と交流を深め、世界への発信の糧としてください。

小田原学会で得た知見は、横浜で開催される世界大会への発信のきっかけとなります。

小田原発、横浜経由での全世界行き、がいよいよこの4月に始まります。

温暖でお魚のおいしい小田原で、皆さまとお会いできる日を楽しみにしております。

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