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作業療法士の活躍の場

作業療法士の働く場所

 作業療法士が働く場所を施設の領域別でみると,病院などの医療関連領域,介護老人保健施設などの保健・福祉関連領域,そして作業療法士養成施設などがあります.

 2004年度日本作業療法士協会会員統計資料(※1)によると,それぞれの領域で仕事をしている作業療法士の割合は,医療関連領域で70.65%,保健・福祉関連領域で22.9%,教育領域で4.7%となっています.

 作業療法は生活に問題を持つ,または持つと予想される人すべてを対象としています.その対象は疾患・年齢によって「身体障害」,「精神障害」,「発達障害(小児)」,「老年期障害(老人)」の分野に分かれています.

「身体障害」分野

<身体障害の作業療法>

 身体障害の作業療法は,脳血管障害・関節リウマチなどの疾病や,交通事故・熱傷などの外傷により,身体機能・高次脳機能などに障害をきたした方々に対し,運動機能の改善,日常生活活動の改善や認知心理機能の改善などを目的として,評価・訓練,指導・援助を実施します.

<対象疾患>

 脳血管障害,パーキンソン病,関節リウマチ,骨折,脊髄疾患,頭部外傷,心臓疾患,上肢切断,熱傷など

<実施機関>

医療関連機関:大学病院,総合病院,一般病院,リハビリテーション病院など
保健・福祉関連領域:身体障害者更生施設,身体障害者福祉センター,保健福祉センターなど

「精神障害」分野

<精神障害の作業療法>

 精神障害の作業療法は,統合失調症や躁うつ病などの疾病により,社会生活になんらかの問題が生じた方々に対し,社会生活適応能力の改善,日常生活活動の改善や余暇活動の指導・援助などを目的として,評価・訓練,指導・援助を実施します.

<対象疾患>

 統合失調症(精神分裂病),躁うつ病,アルコール依存,神経症性障害,器質性精神障害,薬物依存,摂食障害など

<実施機関>

医療関連機関:精神病院,大学病院・総合病院などの精神科・精神神経科など
保健・福祉関連機関:精神保健福祉センター,精神障害者社会復帰施設など

「発達障害(小児)」分野

<発達障害の作業療法>

 発達障害の作業療法は,脳性麻痺や精神遅滞などにより発達に障害をきたした子供に対し,運動機能の改善・発達促進,上肢運動の改善や日常生活活動の改善などを目的として,評価・訓練,指導・援助を実施します.

<対象疾患>

 脳性麻痺,精神遅滞,てんかん,学習障害,自閉症,先天性奇形,先天的筋疾患,頭部外傷,脳血管障害など

<実施機関>

医療関連機関:小児病院,大学病院,総合病院,一般病院,リハビリテーション病院など
保健・福祉関連領域:肢体不自由児施設 ,重症心身障害児施設,心身障害児総合通園センターなど

「老年期障害(老人)」分野

<老年期障害の作業療法>

 老年期障害の作業療法は,脳血管障害や認知症などにより諸機能の低下を呈した方々に対して,日常生活活動の改善,運動機能の維持・代償指導や知的精神的能力の維持・代償指導などを目的として,評価・訓練,指導,援助を実施しています.

<対象疾患>

 脳血管障害,脳血管性痴呆,アルツハイマー型痴呆,パーキンソン病,骨折,関節リウマチ,心臓疾患,脊髄疾患,器質性精神障害など

<実施機関>

医療機関:老人病院,大学病院,総合病院,一般病院,リハビリテーション病院など
保健・福祉関連機関:介護老人保健施設,介護老人福祉施設,老人デイサービスセンター,在宅介護支援センターなど


※1,2004年度日本作業療法士協会会員統計資料:作業療法24 : p.p.408-422,2005.
参考資料:社団法人日本作業療法士協会刊:作業療法白書2000

(文責:ウェブサイト管理委員会)

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