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【若手】No.17 OTって深い!

OTって深い! 私は、自分自身がケガをしたり家族が病気になったりして、作業療法士という仕事を知ったというような大きな出来事は全くなく、一言で言うと”なんとなく”この仕事をやってみたいと思って作業療法士を目指しました。
 作業療法士になりたいと思ったのは、高校1年生の終り頃でしたが、そのころの作業療法士の仕事のイメージというのは、なにか手工芸をして患者さんの治療をする仕事というかんじでした。

 高校時代はOTになりたいという気持ちで勉強し、大学の入試に合格することができました。
 しかし、大学に入学すると最初に受けた授業は、解剖学や生理学などの体の基礎であるもので、その当時は「これがOTになるために必要なのかな~?」と思いながら勉強していました。
 そう思っているだけで、うまいこと試験をスルーできていればいいのですが、そういうわけにはいかず…勉強が得意ではない私は最初からヒーヒー言わされました。自分が何になるのかよくわからなくなりました。疾患別の勉強や治療などの専門性が見えてきたあたりでやっとOTの面白みというか、深さがわかってきたように思います。
 この頃は、もう高校生の時に抱いていたOTのイメージとは一変していましたが、それでもOTになりたいと思える魅力がありました。ただ、それでもお勉強はできなかったんですが…汗

 大学生活では、こんなへなちょこな私を大学の先生方や友達、家族が支えてくれ、なんとか卒業できました。
 特に大学でできた友人は4年間、一緒に笑って、一緒に泣いた、今でもかけがえのない存在になっています!←くさいですが(笑)

 現在働いている病院は、高齢者の方を中心に様々な患者さんがいらっしゃいます。患者さんと関わっていく中で、一人一人に違う人生があって、違う価値観で生きてきているということを感じています。
 十人十色の人生観、価値観をみていく中で、どうしていくことが、その方にとって一番幸せなのかと考えることは、とても難しいことだと思います。ただ、それが人間というものを対象にした仕事の魅力であるようにも感じます。
 この仕事で、嬉しい、楽しいと感じるときは、患者さんのちょっとした変化(昨日より機能的に良くなっていたり、明るくなっていたり、笑顔が見られたり…)であり、治療している日々の中にあるように思います。
 作業療法の世界は奥が深く、作業療法士としてできることの幅は広いように感じますし、これから先もOTの見方が自分の中で変わっていくのではないかと思っています。今は患者さんの人生観、価値観を知って、退院後の生活ができる限り良いものであるよう、お手伝いしていきたいと思っています。

(2007年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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