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【若手】No.10 働き始めてからの振り返り

働き始めてからの振り返り 皆さん初めまして、私は現在ケアセンターにて新人作業療法士として働いています。働き始めて早9ヶ月となりました。

 私は作業療法士として働き始めてからのことを振り返り、先輩からの助言により再度考えさせられたことをお話したいと思います。
 それは、利用者様に対しての言葉使いです。ケアセンターには難聴の高齢者様が多く、ある難聴の利用者様に対して初めは敬語(丁寧語)で説明をしていくのですが、なかなか伝わらないことに対して、どのように説明すれば伝わるのだろうか。自分の説明の仕方が悪いから伝わらないのかもしれない。声が小さくて聞き取れないのかもしれない。などの焦りや、苛立ちが私の中にあり、いつの間にか難聴の方だから「単語を大きな声で伝えればいいんだ」ということだけが頭の中に回っていました。
 そのため、徐々に友達言葉で説明してしまっている自分がいました。その利用者様は時々単語又は短文で伝わる方ではあったのですが、ジェスチャーを交えたコミュニケーションの方が伝わりやすい方だとわかっていたにもかかわらず、その時は口頭で伝えることに必死になってしまい利用者様のことを考えられていなかった自分がいました。
 その一件に関して先輩に「難聴であれ、利用者様は立派な大人です。きちっとした敬語を使って下さい。周囲の利用者様もあなたの言葉使いを聞いてどのような影響を与えられていると思いますか?」と言われました。

 私は、患者様や利用者様に対しては上から見下すような言葉使いはしてはいけない、尊重してコミュニケーションを取るべきだと、自分自身も気をつけてはいたのですが、蓋を開けてみればできていない自分自身に「はっ」としました。分かったつもりでいる自分と向き合うこととなりました。
 そこから、利用者様と私の関係はどういうものか、利用者様は私の放つ言葉に対しどのような気持ちになっているのか、またその時の私はどういう立場で利用者様に言葉を放っているのか、などを悩みました。
 しかし、ただ悩むだけでは答えを見つけることは出来ません。悩みができたのなら、次は行動を起こし解決してみようと思いました。恥ずかしいことに今も継続中ですが。

 私自身にも言い聞かせていることでもありますが、今作業療法士を目指し頑張っている皆様に伝えられることは、知識はもちろん必要ですが、人として生きる・生活する中で基本的なことをしっかりと見直してほしいということです。
 普段の生活態度や言葉使いなど日々私達が当たり前にしてきていることが、現場にでて反映されてきます。現に私がしっかりとした見直しができていないがために、上記に触れたような失敗を招いてしまいます。
 人間という生き物は一番わかっているように感じていること程、わかりきれていないことだと思います。

 今回は私の失敗談の話で暗い文章になっていますが、辛い学校生活を乗り越えて、作業療法士になってよかったと思える時もあります。
 また、作業療法の世界は幅広いので自分の個性を活かせる職種だとも感じています。ぜひ、作業療法の世界を覗いて欲しいと思います。

(2006年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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