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【若手】No.8 ようやくスタートラインに立ちました

ようやくスタートラインに立ちました 私が作業療法士を目指そうと思ったきっかけは、友人が怪我をし、普通の日常生活を送るのにとても大変そうな姿を見たことでした。
 それまで病気や怪我とは無縁だった私はその時、「人間て、少し体が動かなくなるだけでも、こんなに大変な思いをするのだなぁ」と、とても驚いたのを覚えています。

 高校3年時、いよいよ進路を決めるときになって、ふとその出来事を思い出し、医療関係の仕事に就きたいと漠然と思うようになりました。
 医療の仕事といっても、本当に様々な職種がありますが、私の目に留まったのは『作業療法士』という職業でした。しかしその職業について調べても、今ひとつどんなものなのかよく分かりませんでした。
 実態が分からないと余計に興味は湧くもので、それなら実際に勉強してみれば分かるかもしれない!と思い、養成校受験を決めました。

 学校に入学してからは、忙しい毎日で、朝から夕方までの講義や学内実習などなど、とにかくついていくのに必死の日々でした。
 そのような中、学生生活で印象に残っていることは、最終学年で行われる総合臨床実習です。実際に病院で約2ヶ月間の実習を2回行います。それまでアルバイトくらいしか社会経験がなく、同世代の人との交流がほとんどだった私にとって、患者様をはじめ作業療法士の先輩方や、他職種の方々の中で過ごす日々は緊張の連続でした。

 しかし実際の作業療法の場面を目の当たりにし、現場の空気に触れることで、本当に多くのことを学ぶことができたと思います。
 中でも、医療の現場で働くものとして、社会人として、一人の人間として、自分に何を補わなければならないのか?自分をどう生かすか?・・・。”自分という人間”が一人の対象者と関わることについて考えることの大切さを知る機会をいただきました。

 さて、学校で4年間学び、国家試験に合格し、ようやく作業療法士として働き始めることができました。しかし受験前から疑問だった、『作業療法ってどんなもの?』という疑問はまだまだ解決できそうにありません。
 ただ、今私が作業療法の現場にいて、先輩方をみたり、実習指導者の先生方を思い返したりして感じることは、患者様から学び、日々考えて振り返り、”自分なりの作業療法”を作っていくものなのかなぁ、という事です。

 今は日々対象者の方々と関わる中で、自分の未熟さ、至らなさを痛感するばかりです。しかし、患者様や職場の先輩方に支えられて、「また頑張ろう!」と思える自分は、本当に恵まれた環境にいると感じています。
 お世話になっている方々への感謝を忘れず、今度はそれを力にして、患者様により良いアプローチをする作業療法士になりたいと思います。

(2006年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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